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印刷の基礎知識

デジタル印刷とは?
特徴やオフセット・オンデマンド印刷との違いを徹底解説

「デジタル印刷」は小部数〜中部数の印刷ニーズに最適な方式として、近年多くの印刷物に用いられています。本ページでは、他方式との違いや品質面の特性、活用時の注意点を解説します。

デジタル印刷とは?

デジタル印刷とは、刷版(さっぱん)を作らずにデータを直接印刷機へ送り出力する方式です。
従来のオフセット印刷のような製版工程が不要なため、以下のような特徴があります。

  • 小ロットでもコスト効率が良い
  • 必要な分だけ印刷できる
  • 短納期対応が可能
  • 可変データ印刷ができる

デジタル印刷商品は、DTP制作(デザイン・版下制作)、印刷作業、加工作業を経て、お客様へ納品されます。

デジタル印刷の作業の流れ(DTP制作-製版-印刷-加工-納品)

弊社では、無線綴じ冊子印刷においてデジタル印刷を導入しています。表紙は「オフセット方式のデジタル印刷機」、本文は「インクジェット方式のデジタル印刷機」を使い分けることで、品質とコストのバランスを両立しています。

オフセット方式のデジタル印刷機(表紙の印刷)
オフセット方式のデジタル印刷機(表紙の印刷)

インクジェット方式のデジタル印刷機(本文の印刷)
インクジェット方式のデジタル印刷機(本文の印刷)

デジタル印刷と他方式の違い・最適な選び方

印刷方式は主に「オフセット印刷」、「デジタル印刷」、「オンデマンド印刷」の3つです。まずは違いを整理します。

デジタル印刷 vs オフセット印刷の違い

比較項目 オフセット印刷 デジタル印刷
刷版 必要 不要
初期費用 高い(版代など) 低い
部数 多いほど安い 小〜中部数向き
色再現性 非常に高い やや劣る
納期 短め やや長い
  • 大量部数、ブランディング重視 → オフセット印刷
  • 小〜中ロット、品質とコストのバランス重視 → デジタル印刷

デジタル印刷 vs オンデマンド印刷の違い

日常的には同じように使われることがありますが、印刷会社の商品分類としては区別される場合が多いです。

比較項目 デジタル印刷 オンデマンド印刷
使用機 商業用高性能機 主にトナー式
品質 高品質〜実用品質 実用品質
主用途 チラシ・冊子 名刺・資料
価格 中程度 比較的安価
  • 品質と価格のバランス重視 → デジタル印刷
  • 簡易用途、短納期重視 → オンデマンド印刷

品質の目安(当社基準)

オフセット印刷 > オフセット方式のデジタル印刷(冊子表紙で採用) > オンデマンド印刷 > インクジェット方式のデジタル印刷(冊子本文で採用) > 軽オフセット印刷

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デジタル印刷の品質特性とトラブル回避策

デジタル印刷はスピードと柔軟性を活かした印刷方式ですが、物理的な特性を起因とする、仕上がり品質に影響する要素や、注文前に知っておきたいポイントがあります。ここでは 品質を最大限に引き出し、トラブルを未然に防ぐための注意点を詳しくご説明します。

用紙の「波打ち」や「しわ」の発生

デジタル印刷では水性インキを使用しています。そのため、インキ乾燥時の熱や水分変化により、紙内部の水分バランスが変化し、「波打ち」や「しわ」が発生する場合がございます。水分や湿度が大きく影響するため。季節や天気、保管する環境、用紙によってもその度合いが異なります。

「波打ち」の発生例

波打ちの発生例(上質紙70kg/100ページ)
波打ち発生例(上質紙70kg/100ページ)

波打ちの発生例(マットコート紙70kg/100ページ)
波打ち発生例(マットコート紙70kg/100ページ)

波打ちが収まった状態
波打ちが収まった状態

気候や環境によって、収まったり、激しくなる場合もありますが、時間経過とともに少しずつ落ち着いて収まっていくのが一般的な経過となります。

「しわ」について

画像や色ベタが多いと「しわ」が発生しやすい
画像や色ベタが多いと発生しやすい

テキスト中心だと「しわ」は発生しにくい
テキスト中心だと発生しにくい

起きやすい条件

  • コート紙・マットコート紙(波打ち)
  • 薄い用紙
  • 写真や濃色ベタが多いデザイン

回避策

  • 厚めの用紙を選ぶ
  • ベタ面積を抑える
  • 過度なインキ量を避ける設計

紙伸びの発生(本文が表紙からはみ出す現象)

紙には「流れ目(繊維の向き)」があり、冊子は縦に裂けやすく、横に伸びやすい特性があります。また、紙は周囲の湿気を吸うと膨らみます。そのため、乾燥した状態で製本された冊子は、完成後にページ端から吸湿して横に1mmほど伸び、表紙からはみ出してしまうことがあります。

紙の流れ目
紙の流れ目

紙伸びの発生例
紙伸びによって本文用紙が表紙からはみ出した例

起きやすい条件

本文が上質紙のときよりもマットコート紙の方が発生しやすい傾向にあります。

軽減策

本文用紙に上質紙を選択することで軽減できますが、無線綴じ冊子においては1mm程度紙伸びが発生することをご理解の上でご注文をお願いします。

ベタ面の色ムラ・縦スジ(ストリーク)の発生

冊子の本文はデジタルインクジェット方式で印刷します。インクジェットノズルの特性上、まれに縦縞状の「色ムラ」や、極細の線が縦に入る「ストリーク」が発生する場合がございます。

色ムラの発生例

色ムラの発生例
ベタ部では色ムラが発生する場合があります

縦スジ(ストリーク)の発生例

縦スジ(ストリーク)の発生例
色面積の広い部分ほど、色ムラは目立ちやすくなります

目立ちやすいケース

  • 写真や・濃色の絵柄が多いデザイン
  • 面積の大きなベタ部分

軽減策

  • 全面ベタを避けるデザイン
  • 色再現最優先ならオフセットを選択

絵柄によっては印刷トラブルを避けるため、印刷機を変更させていただく場合がございます。その際には、価格・納期を再度ご案内いたします。

冊子の表紙と本文における、印刷品質の違い

表紙は「オフセット方式のデジタル印刷機」、本文は「インクジェット方式のデジタル印刷機」を使用しているため、印刷品質が異なります。特に、グラデーションなどの階調表現や精細な部分は、本文(インクジェット方式のデジタル印刷)は、表紙(オフセット方式のデジタル印刷)に比べてやや鮮明さに欠けた状態で再現される場合がございます。

表紙の印刷品質

表紙の印刷品質

ブランケットに形成した網点に、インキをのせて画像を再現(写真はマットコート紙110kg)

本文の印刷品質

本文の印刷品質

プリンタヘッドから直接用紙にインキ粒を塗布して画像を再現(写真はマットコート紙110kg)

上記違いをご確認いただけるよう、無料サンプルをご用しております。お気軽にご利用ください。

無料サンプル請求フォーム

こすれ・折り曲げによる色落ちの発生

従来のオフセット印刷と比べ、摩擦や折り曲げにデリケートな性質があります。特に表紙の折り目部分に濃い色を配置されていると、表面のインクが剥がれてしまうことがあるためご注意ください。

表紙に表面加工(PP貼り)あり

表紙に表面加工(PP貼り)をした場合

表紙に表面加工(PP貼り)オプションを追加することで保護され、高級感も増します。艶のないグロスPPと、艶のないマットPPがございます。

表面加工(PP貼り)について

表紙に表面加工(PP貼り)なし

傷がない状態
傷がない状態

色が剥がれている状態
冊子や包装資材などと擦れたり、折り曲げたりすることで色が剥がれる場合があります。

起きやすい部分

  • 濃色の表紙
  • 表紙の折り目部分
  • 背表紙

回避策

  • 表紙に表面加工(PP貼り)を追加
  • 折り位置に濃色を配置しない

ご注意ください

上記の品質特性は、デジタル印刷の物理的な特性に起因するものとなります。ご注文前にこれらの特性を十分にご理解いただき、品質面でのご要望がある場合は、オフセット印刷など他の印刷方式もご検討ください。

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