
シールの作り方はどういったものがあるのか?
主な2つの方法と手順、注意点を解説!
シールの作り方は2つある
シールやステッカーを作る方法は、大きく分けて2つのアプローチがあります。一つ目は自分で材料を揃えて手作りする「自作」、二つ目は専門の印刷会社に依頼する「業者委託」です。
自作の場合は、初期費用を抑えながら小ロットでの制作が可能で、デザインの修正も自由に行えます。一方、印刷会社への依頼は、プロ品質の仕上がりと大量生産に適しており、耐久性や印刷品質の面で優れています。どちらの方法を選ぶかは、用途、予算、必要枚数、品質要求によって決まります。個人的な趣味や少量制作なら自作、商業利用や大量制作なら印刷会社への依頼がおすすめです。
シールを自作する
シールを自作する最大のメリットは、コストを抑えながら自分のペースで制作できることです。必要な材料は、市販のシール用紙、プリンター、デザインソフト(無料のものでも十分)、カッター、定規など、身近なもので揃えることができます。プリンターがない場合は、コンビニのプリンター(シールを印刷できるもの)を利用する手もあります。
デザインから印刷、カットまでの全工程を自分で行うため、手間がかかるものの、細かな調整や修正が随時可能です。また、少量制作に適しており、1枚からでも気軽に作ることができます。家庭用プリンターでも十分な品質のシールが作れるようになった現在、初心者でも比較的簡単に始められる方法です。ただし、大量制作には時間がかかり、プロレベルの品質を求める場合は限界があることも理解しておく必要があります。

印刷会社にシールの作成を依頼する
印刷会社に依頼する場合の最大の利点は、プロ品質の仕上がりと効率的な大量生産です。専門的な印刷技術により、家庭用プリンターでは実現できない高品質な色再現と耐久性を実現できます。また、様々な材質のシール用紙から選択でき、サイズも小さなものから大きなものまであるため、用途に応じた最適な仕様での制作が可能です。大量生産時の単価も安くなるため、商業利用や配布用途に適しています。

シール・ステッカーを自作する手順
シール・ステッカーの自作は、適切な手順を踏むことで初心者でも満足のいく仕上がりを実現できます。デザイン作成から最終的な仕上げまで、各段階でのポイントを押さえることが重要です。家庭用の機材でも、プロに近い品質のシールを作ることは十分可能です。計画的に進めることで、効率的かつ経済的にオリジナルシールを完成させることができます。
デザイン作成と準備
シール作成の第一歩は、デザインの企画と作成です。まず、使用目的と貼付場所を明確にして、サイズとデザインの方向性を決定します。無料のデザインソフト(GIMP、Canva等)または有料ソフト(Adobe Illustrator、Photoshop等)を使用してデザインを作成しましょう。
ソフトでの設定が可能であれば、解像度は300dpi以上に設定します。解像度が低いと、印刷した時に荒い質感になってしまいます。色味に関しては、プリンターやインク、クリアファイルの特性によって変わってきますので、試し刷りの後に、気になる場合はデザインの色味を調整しましょう。
デザインには裁ち落とし(3mm程度)を考慮し、重要な要素は端から5mm以上内側に配置します。

材料選定と購入
適切な材料選びは、シールの品質を左右する重要な要素です。シール用紙には、紙系、フィルム系、特殊素材があり、用途に応じて選択します。屋外使用なら耐水性のあるフィルム系、室内使用なら紙系でも十分です。
材料購入時は、プリンターとの相性を確認し、対応する用紙サイズを選択します。インクジェット用とレーザープリンター用では材質が異なるため、使用するプリンターに合った用紙を選ぶことが重要です。また、必要枚数より多めに購入しておくと、失敗時の予備として安心です。

印刷作業と品質確認
印刷作業では、プリンターの設定が仕上がりを大きく左右します。インクジェットプリンターなら用紙設定を「光沢紙」「フォトペーパー」など、購入した用紙の種類に合わせて設定します。印刷品質は「きれい」または「最高品質」を選択し、色の再現性を高めます。
印刷前には必ずテスト印刷を行い、色合いやサイズ、配置を確認します。印刷後は、インクが完全に乾くまで待ち、手で触れて汚れないことを確認してから次の工程に進みます。複数枚印刷する場合は、本印刷では、紙詰まりが内容注意しつつ、一枚ずつ品質をチェックし、不良品を取り除きます。

カットと仕上げ作業
印刷が完了したら、精密なカット作業に移ります。直線部分はカッターマットの上で、金属製の定規とデザインカッターを使用して正確にカットします。曲線部分は、円切りカッターやクラフトナイフを使用すると綺麗に仕上がります。
カット後は、シールの角を軽く手で押さえて粘着力を確認し、必要に応じて保護フィルムを貼ります。複数枚制作する場合は、台紙に整理して保管します。品質チェックとして、実際に貼り付けテストを行い、粘着力や見た目を最終確認して完成です。保存時は直射日光を避け、湿度の低い場所で保管することで品質を維持できます。

自作する際の注意点
シール自作において成功するためには、いくつかの重要な注意点があります。
まず、印刷品質の確保が最も重要です。家庭用プリンターでは限界があるため、高品質を求める場合は印刷設定を最高レベルにし、純正インクの使用を推奨します。
また、シール用紙の選択も重要で、プリンターとの相性を事前に確認する必要があります。
デザイン面では、文字の大きさや線の太さに注意が必要です。小さすぎる文字や細すぎる線は、印刷時に潰れる可能性があります。
カット作業では、刃の切れ味が重要で、切れ味の悪いカッターは用紙を傷つける原因となります。作業環境も重要で、十分な照明と清潔な作業台を用意し、ほこりや汚れがつかないよう注意しましょう。
シール・ステッカーを印刷会社に依頼して作る手順
印刷会社への依頼は、見積もり依頼から始まります。複数社から見積もりを取り、価格、品質、納期を比較検討します。デザインデータの入稿規定を確認し、適切な形式で制作します。入稿後は校正確認を行い、色合いやサイズに問題がないかチェックします。承認後、印刷・加工・納品という流れになります。
見積もり
シール制作の第一歩は、複数の印刷会社から見積もりを取得することです。見積もり依頼時には、シールのサイズ、数量、材質、印刷色数、納期、色校正の有無などの仕様を明確に伝える必要があります。同一条件で複数社に依頼することで、価格とサービス内容を適切に比較できます。
見積もり時には、基本料金だけでなく、版代、加工費、送料、消費税なども含めた総額を確認します。また、数量による単価の変動も重要な比較ポイントです。納期についても、通常納期と特急対応の料金差を確認し、スケジュールに余裕を持った計画を立てましょう。見積もりの有効期限も確認し、検討期間を把握しておくことが大切です。
弊社では、料金をウェブで公開しております。
また、24時間いつでもウェブからお見積書を発行できます。

デザイン作成
業者選定後は、入稿用のデザインデータを作成します。多くの印刷会社では、Adobe IllustratorやPhotoshopのデータ形式を推奨しており、入稿規定に従った仕様での制作が必要です。解像度は350dpi以上、カラーモードはCMYKで設定します。
デザイン作成時には、裁ち落としや文字切れを考慮して、重要な文字や図形を配置する必要があります。弊社の場合、重要な文字や図形は仕上がり線から3mm以上内側に配置してください。ハーフカットを追加する際は、カットパスを作成し、カットパスから1mm以上内側に配置してください。
データ作成が困難な場合は、デザイン制作を依頼することも可能で、ラフスケッチや参考資料から専門デザイナーが制作してくれます。完成データは、印刷会社指定の方法で入稿準備を整えます。

ご注文・入稿
正式な注文手続きと同時に、デザインデータの入稿を行います。入稿時には、デザインデータや、そのほか必要があれば注文書や指示書などを提出します。データ形式やファイルサイズの制限を事前に確認し、圧縮ファイルでの送付が一般的です。
入稿後は、印刷会社からデータチェックの結果が報告され、問題がある場合は修正依頼が届きます。データの不備があると納期が遅れる可能性があるため、入稿前の最終チェックは念入りに行いましょう。入稿完了後は、受付確認メールや受注番号が発行され、進捗状況の確認が可能になります。
弊社では、24時間いつでもウェブからご注文・ご入稿をしていただけます。

試作品チェック
仕上がりが心配な場合は、本格的な印刷に入る前に、試作品として小ロットで印刷の注文をし、文字の読みやすさ、全体のバランス、サイズの正確性をチェックします。
また、色の再現が重要な案件では、本紙校正や色校正紙での確認が推奨されます。シールの色校正に対応している印刷会社は限られてるため、業者選びの段階で確認しておく必要があります。校正確認は通常1〜2回行われ、修正がある場合はその旨を印刷会社に伝えます。ユーザーの指示に合わせて印刷会社側で色味を調整してくれる場合と、ユーザー側で希望の色味にデータを調整する場合とがあるため注意が必要です。校正確認の承認後は本印刷に進み、基本的には仕様変更ができなくなります。
弊社では、最小1部からシールをご注文いただけます。
なお、シール印刷の本紙校正・色校正には対応しておりません。

商品の到着
印刷・加工工程を経て完成品が出荷されます。商品は専用の梱包材で保護され、破損や汚れを防いで配送されます。到着時には、数量、品質、仕様の確認を行い、問題がある場合は速やかに印刷会社に連絡します。
届いた商品は、風通しの良い日陰に平らな状態で保管し、シールの品質を長期間維持できるよう管理します。

シール作りを依頼するときに役立つ5つのポイント
シール作りを依頼するときは、素材、粘着タイプ、カット方法、印刷方法、納品形態の5つの要素を総合的に判断することが重要です。適切な業者選びにより、満足度の高いシール制作を実現できます。

使用目的と用途を明確にする
まず最も重要なのは、シールの使用目的と用途を明確にすることです。
- 何に貼るのか?: 商品パッケージ、販促物、屋外での使用、個人利用など
- どのような環境で使用するのか?: 屋外(耐水性・耐候性が必要)、屋内、高温になる場所、低温になる場所など
- どのくらいの期間使用するのか?: 短期間の使用、長期間の貼付など
これらの情報によって、適切な素材、粘着力、加工方法、印刷方式が決まってきます。
例えば、屋外で長期間使用するなら、耐候性のある素材やUVカット加工が必要になりますし、食品に貼るなら食品衛生法に準拠した素材が求められる場合があります。
デザインとデータを用意する(または依頼する)
シールのデザインは仕上がりを大きく左右します。
- 完全なデータを用意する: IllustratorやPhotoshopなどのソフトで作成された、印刷に適したデータ(アウトライン化、CMYKモード、解像度など)を用意できると、スムーズに進みます。
- ラフ案やイメージを伝える: データ作成が難しい場合は、手書きのラフ案や参考画像、具体的なイメージを伝えることで、業者側でデータ作成を代行してもらえる場合があります。この場合、別途データ作成費用が発生します。
- 色指定の確認: DICやPANTONEなどの特色指定がある場合は対応している印刷会社が限られているため、事前に伝えておきましょう。
データ不備は納期遅延や再印刷の原因となるため、事前に業者のデータ作成ガイドラインを確認することが重要です。
素材・加工方法・形状を検討する
シールの種類は非常に多岐にわたります。使用目的に合わせて、適切な素材と加工方法、形状を選びましょう。
- 素材: 紙(コート紙、上質紙など)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエステル)、ユポなど
- 加工方法: ラミネート加工(光沢、マット)、エンボス加工、抜き加工(全抜き、半抜き)、ナンバリングなど
- 形状: 四角、丸、楕円、自由な形(変形カット)など
どの素材や加工が良いか分からない場合は、用途を業者に伝え、最適なものを提案してもらうのが良いでしょう。サンプルを取り寄せて、実際の質感や色味を確認するのもおすすめです。
予算と納期を明確にする
シール作成にかかる費用と、いつまでに必要かという納期は、依頼前に明確にしておくべき重要な項目です。
- 予算: 1枚あたりの単価、データ作成費用、送料など、総額でどのくらいまでかけられるかを伝えます。
- 納期: いつまでにシールが必要かを伝えます。短納期の場合、特急料金が発生したり、対応できない場合もあります。
複数の業者に見積もりを依頼し、内容と価格、納期を比較検討することで、最適な業者を見つけることができます。
最小ロットと追加発注の可能性を確認する
多くのシール業者は、最小ロット(最低発注枚数)を設けています。
- 最小ロットの確認: 希望する枚数が最小ロットを下回っていないか確認しましょう。
- 単価の変化: 枚数が増えるにつれて単価が下がるのが一般的です。将来的な追加発注の可能性があれば、少し多めに作成することも検討すると、結果的にコストを抑えられる場合があります。
- 追加発注時の対応: 同じデザインで追加発注する際に、データ保管期間や割引があるかなども確認しておくと、後々スムーズです。
これらのポイントを事前に整理しておくことで、業者とのコミュニケーションが円滑になり、イメージ通りのシールを効率的に作成できるでしょう。
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