
【プロが教える】パンフレット作り方の基本!
初心者でも失敗しない注意点とポイント
パンフレットとは
パンフレットとは、企業や団体、商品、サービスなどの情報をコンパクトにまとめた印刷物のことです。折り加工が施されていることが多く、複数ページで構成される点が特徴です。カタログよりも簡潔で、チラシよりも詳しい情報を載せることができるため、様々な用途で活用されています。
- 企業の商品・サービス紹介
- 会社案内や企業PR
- イベントの告知や案内
- 観光地やホテルの案内
- 学校や病院の施設紹介
- 展示会やセミナーの資料
- 企業や団体の活動報告(政策パンフレットなど)
パンフレットを作成する目的
パンフレットを作成する目的は多岐にわたりますが、共通して言えるのは「伝えたい情報を効果的に相手に届け、特定の行動を促すこと」です。パンフレットを作成することで、以下のような効果が期待できます。
- 情報の整理と伝達: 複雑な情報や多くの情報を整理し、視覚的に分かりやすく伝えることができます。
- 信頼性の向上: 印刷物として形になることで、企業や商品の信頼性、専門性を高める効果があります。
- 認知度の向上: 手元に残るため、何度も見返すことができ、記憶にも残りやすくなります。
- ブランドイメージの構築: デザインや内容を通じて、企業のブランドイメージを統一してみせることができます。
- 営業・集客のサポート: 配布したり、設置したりすることで、見込み客の獲得や顧客への情報提供に役立ちます。営業担当者の説明を補完するツールとしても有効です。
- 訴求力強化: ターゲット層に合わせたデザインや言葉を選ぶことで、共感を呼び、関心を高めることができます。
作成前の準備
パンフレットを作る前には、目的とターゲットを明確にすることが重要です。これにより、内容やデザインがブレず、効果的な構成が可能になります。準備段階での重要ポイントは以下の3つです。
- 目的(情報提供・集客・販売など)を明確にする
- ターゲットの属性を分析する
- 配布方法やタイミングを考慮する
- 予算と制作スケジュールを決定する
目的の明確化
パンフレットで何を伝えたいのか、どんな行動を促したいのかを最初に明確にしましょう。目的別のパンフレット事例を紹介します。
- 「サービス紹介」目的: クリニックが診療内容と院内紹介を掲載した安心感のあるパンフレット。
- 「集客」目的: 飲食店がクーポン付きのランチメニューを掲載し、新規客の来店を促進。
- 「販売」目的: 住宅メーカーが新築物件の魅力を写真と実績で紹介し、モデルルームへの誘導を促す。
ターゲット設定
パンフレットを作成する上で、誰に情報を届けたいのかを明確にするターゲット設定は非常に重要です。ターゲットを具体的にイメージすることで、デザインや言葉遣い、内容の構成などを最適化できます。
例えば、以下のような観点からターゲットを絞り込みましょう。
- 年齢層: 10代、20代、30代、高齢者など
- 性別: 男性、女性、どちらでも
- 職業: 学生、会社員、主婦、経営者など
- 興味関心: 環境問題、健康、ファッション、テクノロジーなど
- ライフスタイル: 子育て中、単身者、趣味に没頭している人など
- 居住地: 都心部、地方、海外など
ターゲットが異なれば、響くメッセージやデザインも大きく変わります。例えば、ビジネスマン向けのパンフレットであれば信頼感のある落ち着いたデザインと論理的な構成が求められますが、若年層向けであれば、ポップな色使いやSNSで共有しやすいデザインが効果的かもしれません。ターゲットのニーズや行動様式を深く理解することで、彼らが「自分ごと」として捉えられる、刺さるパンフレットを作成できるでしょう。
パンフレットを作成する一連の手順
使用する紙の種類を決める
パンフレット制作では、紙質の選定が印象を左右します。光沢紙は鮮やかな印刷に適し、マット紙は落ち着いた雰囲気を演出します。厚みは用途に応じて選び、配布時の耐久性も考慮しましょう。高級感を出したい場合は、厚手のコート紙が人気です。展示会など大量配布が前提の場合は、軽量でコストを抑えられる用紙を選ぶのがポイントです。
折り加工を選ぶ
パンフレットの形状は、折り加工によって大きく印象が変わります。
一般的な二つ折りは情報をシンプルに整理しやすく、三つ折りは段階的に情報を見せるのに適しています。
観音折りや蛇腹折りなどの特殊折りも、内容に合わせて活用できます。仕上がった時の大きさ、情報量、伝えたい順序を踏まえて、最適な折り加工を選ぶことが重要です。
折り方の例
2つ折り
3つ折りC
3つ折りZ
観音折り
W折り
クロス8頁折り
巻き4つ折り
巻々4つ折り
外5つ折り(蛇腹折り)
外6つ折り(蛇腹折り)
外7つ折り(蛇腹折り)
アイデアを出してラフ案を作成する
パンフレット制作では、最初に大まかな構成やデザインを考える「ラフ案」の作成が欠かせません。見出し・画像・本文の配置や、伝えたい順序を明確にし、全体の流れを確認します。複数案を比較しながら、チームで意見を出し合うことで、より魅力的な構成が見えてきます。アイデアを絞り込む作業に時間をかけることが、完成度を高める秘訣です。
デザインデータを作成する際は、ワードやパワーポイント、Adobe Illustrator、InDesignといったソフトを使用します。そのほか、CanvaのようにPCやスマホのアプリを使って、オンラインでデザインできるツールもあります。
チェックと修正
制作したパンフレットは、印刷前に入念なチェックと修正を行うことが不可欠です。誤字脱字、数字の間違い、連絡先の誤記などの基本的なミスから、レイアウトの崩れ、画像の解像度不足、色味の調整まで、多角的な確認が必要です。複数人でのチェック体制を整え、制作者以外の目で客観的に評価することが重要です。また、実際の印刷サイズでプリントアウトして確認し、文字の大きさや画像の鮮明さが適切かを検証します。修正が必要な箇所が見つかった場合は、その影響範囲を考慮して慎重に修正を行い、再度全体のバランスを確認します。
印刷から完成
最終データが完成したら、印刷工程に入ります。印刷業者のテンプレートに沿って入稿し、必要に応じて色校正を依頼しましょう。紙の種類や加工方法によって仕上がりが異なるため、事前にサンプル確認もおすすめです。納品後は仕分けや配布準備を行い、想定したタイミングで効果的にパンフレットを活用できるようにしましょう。
デザインの重要なポイント
パンフレットのデザインでは、次のポイントが重要です。
- 色数を絞って統一感を出す
- 読みやすいフォントを使用する
- 情報の整理と視線誘導を意識する
- 写真や図を効果的に配置する
- ターゲットに合った雰囲気を演出する
初心者が陥りやすい失敗例としては、情報の詰め込みすぎ、色使いの多用、フォントの乱用などが挙げられます。
色使いのポイント
色使いはパンフレットの印象を大きく左右します。基本は3色以内に抑えることで、統一感と読みやすさが生まれます。メインカラー、サブカラー、アクセントカラーを明確にし、それぞれの役割を持たせると効果的です。ターゲットやブランドイメージに応じて色を選定することが、デザインの質を左右します。
業種別のおすすめ配色例
医療・介護系
白×水色×グレー(清潔感・安心感)
飲食系
赤×黒×白(食欲を刺激し力強い印象)
IT・ビジネス系
ネイビー×グレー×青(信頼感・知的)
フォント選びの基本
パンフレットの読みやすさを左右するのがフォント選びです。見やすさを重視するなら、可読性の高いゴシック体や明朝体がおすすめです。見出しにはインパクトがあり視線を集めやすい太字フォント、本文には長文でも読み疲れしにくい標準フォントを選びましょう。
また、見出しと本文でフォントを使い分けることで、情報の区切りが明確になり、視認性が高まります。使うフォントは2〜3種類に抑えると、紙面がすっきりし統一感も出ます。伝えたい内容や業種に合わせて、フォントの個性を活かすことが重要です。
パンフレットの効果的なレイアウト術
読みやすく効果的なパンフレットを作成するには、情報の配置と視線誘導を意識したレイアウトが不可欠です。以下の基本原則を押さえることが大切です。
- 視線の流れを意識した配置にする
- 情報の優先順位を明確にする
- 見出し・本文・画像のバランスを取る
- 適切な余白を設け、関連する情報をグルーピングする
- 各要素をグリッドに沿って整列する
効果的な見出しの配置
見出しは読者の視線を引き付け、興味を持たせる重要な要素です。効果的な配置としては、左上または各ブロックの冒頭に大きめの見出しを置くと視線誘導がしやすくなります。
見出しサイズは本文の1.5倍〜2倍を目安に設定し、階層ごとに統一すると読みやすさが向上します。また、本文との距離や余白も考慮し、見出しが埋もれないように配置することが重要です。フォントの太さや色で変化をつけることで、視認性とメリハリを演出できます。
余白の使い方
余白は「何もないスペース」ではなく、情報を際立たせるための重要な要素です。適切な余白を設けることで、読みやすく、洗練された印象を与えることができます。
要素同士が詰まりすぎると、情報が窮屈に見えて読み手の負担になります。見出しや画像、段落ごとに余白を均等に設けることで、全体のバランスが整います。また、左右や上下のマージンも意識して、余白がデザイン全体のリズムを生むように設計しましょう。特に初心者は「余白=間違い」ではなく「戦略」として活用する視点が大切です。
<適度な余白のあるデザイン>
<余白のないデザイン>
画像の効率的な活用法
パンフレットにおける画像の役割と活用法は以下のとおりです。
- 内容の理解を助け、印象を強める
- 視線を引き付けるビジュアル要素として活躍
- 商品やサービスの魅力を視覚的に伝える
- ブランドイメージの向上につながる
ただし、画像選びには、必ず権利の確認が必要です。無断使用は法的トラブルにつながる可能性があります。著作権フリーの画像でも、使用範囲が定められている場合がありますので、必ず確認をしましょう。
写真の選び方と配置
パンフレットに使用する写真は、目的に合った内容であることが前提です。印刷に適した解像度(300dpi以上)で鮮明なものを選び、ブレやノイズがないか確認しましょう。
商品紹介ならディテールがわかる近景、サービス紹介なら利用シーンを伝える広角写真が効果的です。人が写る場合は、自然な表情やポーズが信頼感を生みます。
配置では、文字やデザインと干渉しない位置に置くことがポイントです。背景に溶け込みすぎないようにコントラストや余白を調整し、視線誘導を意識した構成にしましょう。
<適切な解像度>
<解像度が足りない>
イラストやアイコンの活用
文章だけでは伝わりにくい概念や手順を、イラストやアイコンを使って視覚的に表現することで、理解度を大幅に向上させることができます。
特に複雑なサービスの説明や手続きの流れを示す場合、イラストは非常に効果的です。統一されたテイストのイラストを使用することで、パンフレット全体に一貫性を持たせることも可能です。
アイコンは情報の分類や重要ポイントの強調に活用できます。連絡先にはスマートフォンのアイコン、所在地には地図のアイコンを使用するなど、直感的に理解できるものを選択します。サイズは文字とのバランスを考慮し、目立ちすぎず、小さすぎない適切なサイズに調整します。
<イラストやアイコンを使用した場合>
<イラストやアイコンがない場合>
パンフレット印刷時の注意点
自作する場合と、印刷業者に依頼する場合とでは注意点が変わってきます。ここでは、印刷業者に依頼する場合の注意点を見てみましょう。
- トンボ・塗り足しの設定が適切か
- 画像解像度が印刷向き(300dpi以上)か
- カラーモードがCMYKになっているか
- フォントの埋め込みまたはアウトライン化ができているか
印刷方法にはオフセット印刷とオンデマンド印刷があります。前者は大量印刷向きで高品質、後者は小部数・短納期に対応しやすいのが特長です。
紙の種類と選び方
パンフレットに使う紙は、伝えたい印象や用途に応じて選ぶことが重要です。
- コート紙: 光沢があり発色が良く、写真中心のデザインに最適。
- マットコート紙: 落ち着いた質感で読みやすく、文章量が多い内容に向いています。
- 上質紙: 光沢がなく手触りがナチュラルで、温かみのある印象を与えます。
- 特殊紙: 質感や色、厚みなどバリエーションが豊富で、高級感やオリジナリティを演出したい場合に最適です。
厚さは90〜135kgが一般的で、しっかり感を出したい場合は135kg以上がおすすめです。
例えば、高級感を出したいブランドパンフレットには厚手のマット紙、店舗配布の販促パンフレットにはコート紙が適しています。
用紙の例
コート紙
マットコート紙
上質紙
サテン金藤
自社での作業が難しい場合は業者への依頼がおすすめ
パンフレット制作に不安がある場合は、印刷会社やデザイン会社に依頼するのがおすすめです。業者に依頼することで以下のようなメリットがあります。
- プロフェッショナルな仕上がり: 経験豊富なデザイナーによる高品質なデザインが期待できます。
- 時間と手間の削減: デザインから印刷までの工程を任せることで、自社のリソースを他の業務に集中できます。
- 最新の印刷技術: 最新の印刷機材や加工技術を活用できるため、自社では実現できない表現が可能です。
- コスト削減: 大量印刷の場合など、専門業者に依頼する方がトータルコストを抑えられることもあります。
- 効果的な提案: 目的達成のための最適なデザインや仕様について、専門家からのアドバイスを得られます。
パンフレットのデザイン・印刷はWAVE
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よくある質問
パンフレットを作る手順は?
パンフレットを作る手順は、まず目的とターゲットを明確にし、掲載する情報の選定から始まります。次に、大まかなレイアウトを考えるラフ案を作成し、デザインに入ります。デザインが完成したら、誤字脱字や情報の確認を行い、最終的なチェックを経て印刷・完成となります。
パンフレットを作るのにかかる費用は?
パンフレットの制作にかかる費用は、部数、ページ数、デザインの複雑さ、使用する紙の種類、デザイン依頼の有無によって大きく異なります。デザインを外部に依頼する場合、別途デザイン費用が発生し、相場は数万円から数十万円程度です。印刷費用は、部数が多いほど単価は下がります。
パンフレット印刷ならWAVE
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