文書の書き方

2016.09.16  

喪中はがきのマナーと書き方

喪中はがきのマナーと書き方

喪中はがきとは、1年以内に近親者に不幸があった場合、喪に服して年賀状など新年の挨拶を控えることを知らせる挨拶状のことです。

歴史的には比較的新しい風習ですが、送るタイミングや相手、書き方などは、知らないと戸惑ってしまうかもしれません。

いざというときに困らないため、また相手に失礼のないように、喪中はがきのマナーや書き方を解説していきます。

喪中はがきの意味

どうして喪中はがきを出すのか

家族や親族など近親者が亡くなった場合、その冥福を祈り、おめでたい行事を避けて静かに過ごすことを「喪に服する」といいます。

結婚式や初詣などがおめでたい行事にあたり、その中に年賀状など年始の挨拶も含まれます。

しかし年賀状を一方的に控えることは、毎年年賀状をやりとりしている相手に対して失礼になります。そこで、きちんとした形でその旨を知らせるために、喪中はがきを送ります。

喪に服する範囲

はっきりとした規定はありませんが、一般的には二親等までが喪に服する続柄の範囲と言われています。

一般的には二親等までが喪に服する続柄の範囲

二親等とは、配偶者・父母・祖父母・兄弟姉妹・配偶者の父母/祖父母・子/子の配偶者・孫/孫の配偶者までとなります。ただし祖父母の場合は、同居しているかどうかによって判断するケースもあります。

また、配偶者の祖父母や兄弟姉妹、兄弟姉妹の配偶者などの姻族については、地域による相違もあるので、迷ったときは近くの年長者などに相談するとよいでしょう。

喪中はがきの送り方・タイミング

喪中はがきは11月中旬から、遅くても12月上旬までには相手に届くように

喪中はがきはいつ出すのか

喪中はがきは、相手が年賀状を投函する前に出すのがマナーです。

年賀状の受付は12月中旬から始まるため、喪中はがきは11月中旬から、遅くても12月上旬までには相手に届くように準備します。

また、12月の中旬を過ぎてから喪中になった場合には喪中はがきを出さず、1月に入ってから「寒中見舞い」として送ります。急に喪中になったことと、年賀状のお礼を兼ねて出すと良いでしょう。時期としては、1月7日の松の内が明けてからが適切です。

喪中はがきを送る範囲

基本的には、いつも年賀状をやりとりしている相手に出します。身内や親族の中でも、すでに喪中を承知している相手には出さなくても問題はありません。

最近は公私を分け、仕事関係の相手には通年通り年賀状を出す人も増えているようです。

喪中はがきの書き方

喪中はがきの書き方として、まず縦書きで行頭は下げず、句読点は不要です。

文面に時候の挨拶や前置きを入れず、冒頭から、喪中のため挨拶を欠礼することを書きます。

そして、誰がいつ亡くなったのかを伝えます。差出人を夫婦連名で出す場合、一般的には夫から見た故人の続柄を書きます。最後にお礼と今後のお願いを続け、近況報告などは書かないのが基本です。なお、「年賀」といった言葉は避けます

喪中はがきの書き方

また、故人の年齢は「数え年」で記載します。数え年とは、生まれた時点を1歳として、以降元旦を迎えるたびに1歳ずつ加算していく数え方です。

喪中はがきの文例

喪中はがきを書く実際の文例から、喪中はがきの書き方を覚えましょう。ここでは、3つの例文を挙げます。

いずれも「誰が、いつ、何歳で亡くなったのか」という情報、そして新年の挨拶を控える旨を伝えています。故人との関係や相手の立場、喪中はがきを出す時期などを考慮して、適切な文面を選んでください。

例文1

喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
○月に ○○○が ○歳にて永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますと共に
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
なお向寒の折から皆様にはご自愛のほどお祈りいたします
平成 ○年 ○月

例文2

喪中のため新年のご挨拶は失礼させていただきます
本年 ○月に ○○○ が永眠いたしました
新年のご祝詞を申し上げるところ 喪中のため欠礼させていただきます
明年も変わらぬご交誼のほどをお願い申し上げます
平成 ○年 ○月

例文3

喪中のため年頭のご挨拶を失礼させていただきます
かねてより病気療養中の ○○○が ○月に○歳にて永眠いたしました
ここに本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますと共に
皆様に良き年が訪れますようお祈り申し上げます
平成 ○年 ○月

寒中見舞いについて

寒中見舞いを送る時期

寒中見舞いを送る時期は、松の内が明けた1月7日以降から大寒の最終日(春分の前日)である2月3日頃までに送ります。

1月7日以降から2月3日まで

寒中見舞いの使い方

■年頭の挨拶の代わりに

年賀状と喪中はがきをどちらも出さない場合は、年頭の挨拶の代わりとして「寒中見舞い」を出します。

特に、12月中旬より後に喪中となった場合、あるいは喪中と知らずに年賀状をいただいた相手がいた際には、報告とお詫びを兼ねる内容とするとよいでしょう。

■喪中はがきを受け取った際の返信として

初めて喪中はがきが届いたら、対応に困ってしまうかもしれません。ほとんどの人は、喪中はがきが送られてきた相手に年賀状を出さず終えているようです。

返事を出さないと気が引ける場合、あるいは近況を伝えたい場合などは、寒中見舞いを送るとよいでしょう。

まとめ

喪中はがきは、年始の挨拶を控えることを伝える大切な挨拶状です。

喪中はがきを送る意味やマナーをしっかりと再確認し、故人はもちろん、送る相手に対しても失礼のないように配慮しましょう。

特に喪中はがきを送る時期に関しては、受け取る方に失礼のないよう、必ず相手が年賀状を準備する前に届くよう心がけましょう

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