パンフレットは、情報や商品の魅力を相手に伝えるための大切なツールです。同じ写真や文章を掲載していても、折り方によって見た目の印象や情報の伝わり方は大きく変わります。
この記事では、おしゃれな印象を演出できる9種類の折り加工を紹介します。それぞれの特徴や活用シーンを比較しながら、掲載する内容や目的に合った折り加工を選ぶための参考にしてみてください。
パンフレットのおしゃれな折り方9選|定番から個性的な種類まで
パンフレットの折り方には、2つ折りのような定番のものから、観音折りのように扉を開くような個性的なものまで、さまざまな種類があります。選択肢が多い分、どれを選べばよいか迷う方も少なくないようです。
株式会社NEXER GroupとWAVEが2025年に共同で実施したアンケート調査では、仕事で印刷物の発注または制作に関わったことがある全国の男女121名に「印刷物を発注・制作する際に困った経験はありますか?」という質問をしました。
その結果「ある」と回答した方は全体の32.3%でした。約3割の人が、印刷物の発注や制作で何らかの困りごとを抱えていることが分かります。
さらに「具体的にどのような点で困りましたか?」という質問では、「折り加工や製本方法の選び方が分からなかった」という回答も7.7%を占めていました。
折り加工は、見た目の印象だけでなく、掲載できる情報量やパンフレットの開き方にも関わります。そこでここからは、代表的な9種類の折り方を取り上げ、それぞれの特徴や活用シーンを紹介します。
パンフレットの内容や目的に合った折り方を選ぶ際の参考にしてみてください。
2つ折り:シンプルで見やすい

2つ折りは、1枚の紙を中央で折る、基本的な折り方です。折ることで表紙・中面・裏表紙の4ページ構成になり、情報をすっきり整理できます。
見開きで大きな写真やビジュアルを見せられるため、会社案内や商品リーフレット、店舗・施設の案内、飲食店のメニューなど、幅広い用途に向いています。
基本は中央で折りますが、折り位置をずらす「ずらし折り」にすることも可能です。折った状態でも中面の一部が見えるため、キャッチコピーなどを配置すれば、興味を引く仕掛けにもなります。
また、2つ折りには「縦開き」と「横開き」があります。掲載する写真や文章の量、レイアウトに合わせて向きを選ぶと、より見やすく仕上げられます。
3つ折りC:情報を段階的に伝えやすい

3つ折りCは、3面のうち内側に折り込む面がある折り方で「巻き3つ折り」とも呼ばれます。外側から順に開いていくことで、情報を段階的に見せられるのが特徴です。
たとえば、最初に興味を引く情報を見せ、次にサービスの概要、最後に詳しい内容や料金を掲載すると、開く順番に合わせて情報を整理できます。
折りたたむと細長くコンパクトになるため、ポスティングやパンフレットスタンドへの設置にも適しています。
3つ折りZ:全体を一度に見渡せる

3つ折りZは「外3つ折り」とも呼ばれ、山折りと谷折りを交互に折る方法です。巻き3つ折りとは異なり、表裏どちらからでもワンアクションで開閉できる使いやすさが特徴です。
一度にすべての面を広げられるため、表面と裏面でまったく異なる内容を配置しても、違和感が出にくいというメリットもあります。たとえば表面に案内の概要、裏面に詳細情報を載せるといった構成にも対応しやすい折り方です。
また、3面を連続させることで、横に長い案内図や年表など、情報を一続きに見せるレイアウトにも向いています。料金表やプラン比較表のように、複数の項目を並べて見せたい場合にも向いています。
巻き4つ折り:簡単な折り方で多くの情報を掲載できる

巻き4つ折りは、2つ折りを同じ方向へもう一度繰り返すことで、4分の1の幅に仕上げる折り方です。冊子にすることなく、8ページ分の異なるデザイン面を持たせられます。
コンパクトな仕上がりになるため、狭い郵便受けにもスムーズに投函できる点が特徴です。外面をめくるステップが多いことから、案内の手順やサービスの流れなど、情報を段階的に見せたい場合にも適しています。
ポケットやバッグにも収まりやすいサイズになるため、観光施設のガイドマップや複数商品のラインナップ紹介にもよく用いられています。
ジャバラ折り:必要な部分だけを開いて確認できる



ジャバラ折りは、山折りと谷折りを交互に繰り返して仕上げる折り方です。折り目の数に応じて面数が変わるため、発注時には折り目の数まで指定する必要があります。
WAVEでは、折り目の数に応じて「外5つ折り」「外6つ折り」「外7つ折り」という名称で対応しており、それぞれ10ページ、12ページ、14ページの仕上がりになります。折り方の名称によって仕上がりのページ数が決まるため、名称とページ数をあわせて確認しましょう。
折り目が重ならないため、見たい面だけをめくって確認することも、すべて広げて総覧することもできる点が魅力です。長い年表や連続性のある工程紹介など、情報量の多い制作物との相性がよい折り方です。
観音折り:2段階に広がる見開きでサプライズ感を演出
観音折りは、用紙の左右両端を内側に折り込み、さらに中央で2つ折りにする方法です。表面と中面を合わせて、8面の構成になります。
左右の扉を開くようにして、2段階で大きな見開きを見せられるのが特徴です。最初の見開きで興味を引き、さらに開いたページで詳しい情報を伝えるなど、開く順番を活かした構成にできます。
左右に大きく広がるため、写真やイラストを使って新商品の魅力やブランドの世界観を伝えたいパンフレットにも適しています。
両端折り:扉を開くような演出で中身をチラ見せできる

両端折りは、長辺の両端を内側へ折り込む加工です。左右の端が重ならないように折るのが特徴で、両端が重なる「3つ折りC」とは異なります。
左右の扉を開くように中面を見せられるため、表紙部分にキャッチコピーや写真を配置して、読み手の興味を引く構成に向いています。扉を開いたときに中面が大きく広がるため、情報を見せる順番にも工夫しやすい折り方です。
また、折る位置をあえてずらして、中面を少し見せるデザインにすることもできます。通常の3つ折りとはひと味違う演出を取り入れたい場合に適しており、企業案内や商品紹介、アート系のパンフレットなどにも活用できます。
クロス8頁折り(十字折り):大きな紙面をコンパクトにまとめられる

クロス8頁折りは、一般的に「十字折り」とも呼ばれる折り方です。用紙の長辺を2つ折りにしたあと、90度回転させてさらに長辺を2つ折りにすることで、紙面を十字状に4分割します。
冊子にせず8ページ分の異なるデザイン面を持たせられるうえ、中綴じのような製本加工が不要なため、比較的コストを抑えやすいのもポイントです。ひとつの紙面を4等分にする構成のため、面ごとの大きさが揃い、レイアウトがしやすい点も特徴です。
片面をイベントポスターとして使い、もう片面をクロス8頁折りで区切って詳細情報やマップとして見せるなど、1枚で2つの役割を持たせる使い方もできます。
DM折り:開封したくなる仕掛けをつくりやすい

DM折りは、2つ折りにしたあと、さらに3つ折りCにする加工です。折りたたむとコンパクトになるため、封筒への封入やポスティングに適しています。一方、広げると多くの面を使えるため、情報量の多いパンフレットにも向いています。
2段階で開く構造を活かして、最初にキャンペーンの概要を見せ、広げた面で詳しい内容や特典を紹介するなど、情報を順番に伝えることも可能です。
新商品の紹介やキャンペーン告知など、限られたスペースに複数の情報をまとめたい場合に適した折り方といえるでしょう。
おしゃれさ以外にも!パンフレットに折り加工を施すメリット
折り加工は、単に紙を折る物理的な工程にとどまりません。情報の見せ方や読み手の体験そのものを設計する役割も持っており、デザイン性の向上だけでなく、実用的な効果も期待できます。
デザイン性を向上させられる
折り加工を取り入れると、開く動作そのものをデザインとして活かせます。平面のチラシとは異なり、折り方によって立体感や意外性を演出できるのが魅力です。
また、開く順番や見える範囲を工夫すれば、読み手の興味を引きながら情報を伝えられます。一般的なチラシとは異なる仕掛けを取り入れたい場合にも、折り加工は有効な選択肢です。
情報をコンパクトにまとめられる
折り加工を施すと、複数の情報を掲載しながら、持ち運びやすいサイズにまとめられます。展示会や店頭など、持ち帰ってもらいたい場面でも手に取ってもらいやすく、配布後も保管しやすいのがメリットです。
情報のゾーニングができる
折り目を情報の区切りとして活用すると、1枚の紙に複数の内容を掲載しても、まとまりのあるレイアウトに仕上げられます。
たとえば、会社概要、サービスの特徴、お客様の声などを面ごとに分ければ、情報のまとまりが明確になります。伝えたい内容が多い場合でも、読み手が必要な情報を見つけやすくなるでしょう。
内容への関心を高められる
折り加工を活用すると、あえて中面を隠し、開いたときに情報を見せる構成にできます。次に何が出てくるのかを意識させられるため、パンフレットの内容に興味を持ってもらいやすくなります。
たとえば、表紙で問いかけやキャッチコピーを提示し、開いた面で答えとなる情報を見せる構成にすれば、開く動作を活かして自然に内容へ誘導できます。
パンフレットの折り方を考える際の注意点
折り加工を取り入れたパンフレットは、仕様の確認に誤りがあると、入稿後の仕上がりに影響することがあります。あらかじめ押さえておきたい注意点を紹介します。
展開サイズと仕上がりサイズ

折り加工では、折る前の「展開サイズ」と、折ったあとの「仕上がりサイズ」を混同しやすい点に注意が必要です。たとえば「A4のパンフレットを作りたい」と伝えただけでは、それが展開サイズなのか仕上がりサイズなのかが曖昧になってしまいます。
発注する際は、展開サイズと仕上がりサイズ、折り方、折り加工位置、表裏の指定、表紙になる面の指定をあわせて明確に伝えることが大切です。データを作成する際も、仕上がりサイズではなく展開サイズのキャンバス上で作業を進める必要があります。
表紙や裏表紙の配置を誤ると、印刷後にページの順番が意図したものとずれてしまうこともあります。入稿前に、展開した状態と折った状態の両方を確認しておくと安心です。
用紙選び
用紙の厚みは、折り目の美しさと開閉のしやすさの両方に影響します。観音折りやジャバラ折りのように折り数が多い加工では、厚手の用紙を使うと折り目が浮いてしまったり、きれいに折れなかったりすることがあります。そのため、しなやかな薄手の用紙が適しています。
一方、2つ折りのようなシンプルな加工では、厚手の用紙を使うとしっかりとした印象に仕上がります。薄すぎる用紙は折り目が傷みやすくなるため、加工方法に合わせて厚みを選びましょう。
背割れ

背割れとは、折り目に沿って印刷面がひび割れ、紙の地色が白く見えてしまう現象です。厚手の用紙を使う場合や、折り目に濃い色のデザインを配置すると起こりやすくなります。
対策としては、折り目に濃い色を広く配置するのを避けるのが基本です。デザイン上、折り目に色を入れたい場合は、連量90kg以下の薄手の用紙を選択することで、背割れを防ぎやすくなります。
また、折り目部分の色をグラデーションにして境目を目立ちにくくする方法もあります。用紙の厚みやデザインに合わせて対策を取り入れ、きれいな仕上がりを目指しましょう。
まとめ
パンフレットの折り方には、2つ折りのようにシンプルなものから、観音折りや両端折りのように扉を開くような演出ができるものまで、さまざまな種類があります。同じ内容でも、折り方を工夫するだけで新鮮な仕上がりにできます。
一方で、展開サイズと仕上がりサイズの確認や用紙選び、背割れへの対策など、押さえておきたいポイントもあります。仕様に迷ったときは、早めに印刷会社へ相談しておくと安心です。
WAVEでは、豊富な折り加工オプションに加え、データ作成ガイドや無料テンプレートを用意しており、コールセンターでの仕様相談やデザイン制作のご相談にも対応しています。
パンフレットの折り方でお悩みの際は、ぜひWAVEにご相談ください。ご利用ガイドや無料テンプレート、サンプル請求もあわせてご活用いただけます。
WAVEでは名刺・ポスター・パンフレットをはじめ、チラシ印刷や中綴じ冊子など多彩な印刷物をネット通販で承っています。デザイン制作のご相談も可能ですので、お困りの際はぜひお問い合わせください。
この記事を書いた人:WAVEブログ編集部 WEBチーム
普段はWebサイトの運営や改善、商品PRを担当しています。サイト運営の傍ら、新商品案内から販促・データ作成のTips、WAVEの社内情報まで幅広く執筆中!印刷やビジネスに即役立つ情報をお届けします!
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