DMを郵便で送ろうとしたとき、はがきと封筒、ゆうメールのどれを選べばよいか迷った経験はないでしょうか。媒体によって郵便料金や送付条件が異なるため、用途に合わないものを選ぶと、想定していた発送方法で送れなかったり、料金不足で差し戻しになったりすることがあります。
この記事では、郵便局・佐川急便・ヤマト運輸それぞれで利用できるDMの発送方法と料金を整理し、コストや納期を踏まえた選び方をわかりやすく解説します。
郵便局で送れるDMの種類と特徴・料金
普通郵便とゆうメールの大きな違いは、送れるものと料金体系です。普通郵便では、はがきや封筒などをサイズ・重量に応じた料金で送ります。一方、ゆうメールは雑誌やカタログなどの冊子状の印刷物や、CD・DVDなどの記録媒体を送るためのサービスで、信書は送れません。
そのため、はがきや封筒で一般的なDMを送りたい場合は普通郵便、ページ数のあるカタログや冊子を送りたい場合はゆうメールというように、送付するDMの形状や内容に合わせて選ぶことが大切です。
実際に、印刷物の発注や制作の場面では、仕上がりやコストについて想定とのずれに困るケースがあります。株式会社NEXERとWAVEが共同で実施したアンケート調査では「印刷物を発注・制作する際に困った経験はありますか?」という質問に対し、全体の約3人に1人が困った経験があると回答しています。
また「具体的にどのような点で困りましたか?」という質問では「色の仕上がりが想定と違った」が最も多く、次いで「コストが予算を超えた」が挙げられました。
アンケート引用元:https://www.wave-inc.co.jp/weblog/?p=31651
このように、印刷物では仕上がりやコストが想定と異なることがあります。DMでは、印刷物そのものだけでなく、発送方法にも注意が必要です。媒体によって郵便料金や送付条件が異なるため、内容や目的に合わないものを選んでしまうと、想定していた形で送れない可能性があります。
以下では、媒体ごとの特徴と郵便局へ支払う郵便料金を紹介します。ターゲットに伝えたい内容や、発送するDMの厚み・重さに合わせて使い分けるようにしてください。
出典:日本郵便「国内の料金表(手紙・はがき)」(https://www.post.japanpost.jp/send/domestic/charge/list/one_two.html)
出典:日本郵便「ゆうメール」(https://www.post.japanpost.jp/service/send/domestic/delivery/yu-mail/)
出典:日本郵便「ゆうパケット」(https://www.post.japanpost.jp/service/send/domestic/delivery/yu-packet/)
はがき
はがきでDMを送る場合、サイズや加工方法によって郵便料金の区分が変わります。ここでは、通常はがきから圧着はがきまで、代表的な4種類を紹介します。
通常はがき
通常はがきは、縦14〜15.4cm、横9〜10.7cm、重量2〜6gの規格内のものを指し、料金は全国一律85円です。2024年10月1日の料金改定前は63円でしたが、22円の値上げとなりました。
低コストで送れることに加え、写真やイラストを大きく使えるため、視覚的に訴求したいDMに向いています。ポストカード印刷や通常はがきサイズの印刷物を、必要な枚数に合わせて注文できます。
こちらのページでは「郵便番号の枠」について解説しています。 枠の色や枠の必要性も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
大判はがき
通常はがきの規格サイズを超える大判はがきは、第一種郵便物のなかでも「定形外郵便物」として扱われます。定形外郵便物とは、通常はがきや定形サイズの封筒に収まらない大きさの郵便物のことです。「規格内」と「規格外」に分かれており、規格内は長辺34cm以内・短辺25cm以内・厚さ3cm以内・重量1kg以内、規格外はそれ以外の大きさが対象になります。
規格内であれば、50g以内は140円、100g以内は180円、150g以内は270円、250g以内は320円という重量区分で料金が決まります。通常はがきよりもサイズが大きい分、情報量を増やしたいDMに適していますが、料金は通常はがきより高くなる点に注意してください。
A4はがき
A4サイズのはがきも、大判はがきと同様に定形外郵便物の扱いとなります。一般的なはがきよりも大きな紙面を使えるため、写真やグラフを多く載せることができます。情報を多く掲載でき、視覚的な訴求にも向いています。
なお、WAVEでは「A4カード」という名称で、A4サイズのはがきを注文できます。
こちらのページでは「A4用紙1枚の重さ」について解説しています。 坪量と連量の違いや郵送コストを抑えるポイントも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
圧着はがき
圧着はがきは、はがきサイズの用紙を2つ折りにして糊で圧着し、内容を隠して送れる商品です。通常はがきよりも多くの情報を1枚に収められます。
料金を左右するのは重量です。はがきとして85円で送るには、2g以上6g以下という重量の規定を満たす必要があります。2つ折りの圧着はがきであれば、用紙の斤量を調整することで6g以内に収まり、通常はがきと同じ料金で送れるケースが一般的です。
一方、3つ折りのZ型など枚数が増えるタイプでは6gを超えることがあり、その場合は第一種郵便物の定形郵便物として110円がかかります。A4サイズの圧着など、はがきの規格そのものを超えるものは定形外郵便物の扱いです。
なお、「圧着DM」は「圧着はがき」と名称が似ていますが、実際はフチだけを糊付けした封書タイプの郵便物です。全面を接着する圧着はがきとは構造が異なるため、郵便料金も変わり、第一種郵便物として扱われます。
圧着はがきや圧着DMは、パンフレット並みの情報量を1枚に収められる一方、郵送時の区分が重量によって変わるため、用紙を決める段階で完成後の重さを確認しておくことが大切です。
封筒
封筒でDMを送る場合も、サイズによって定形郵便物と定形外郵便物のどちらに該当するかが変わります。長3封筒のように定形サイズに収まる封筒は、50g以内であれば一律110円です。一方、角2封筒のようにA4サイズの用紙をそのまま入れられる封筒は定形外郵便物となり、規格内であれば重量区分に応じた料金がかかります。
封入する内容物の枚数や厚みによっても料金区分が変わるため、まとまった枚数のチラシやパンフレットを同封する場合は、事前に総重量を確認しておくと、料金不足による差し戻しを防げます。
紙封筒
紙封筒は、パンフレットやチラシを折らずに、または少ない折り数で送りたいときに使われます。窓付き封筒を選ぶと、封筒を開けなくても宛名や中身の一部が見えるため、開封率を高めたいDMに向いています。
WAVEの封筒印刷では、窓付き封筒のほか、封筒のフタ部分に両面テープを貼り付ける加工オプションを用意しています。糊付けの手間を省けるため、大量のDMを封入する際の作業負担を減らせます。
OPP封筒
OPP封筒は、透明なフィルム素材でできた封筒です。封筒を開けなくても中身が見えるため、写真やデザインを見せて興味を引きたいDMや、カタログの一部を見せて訴求したい場合に適しています。紙封筒よりも耐水性があり、DMが傷みにくい点もメリットです。
ゆうメール
ゆうメールは、雑誌やカタログなどの冊子状の印刷物、CD・DVDなどの記録媒体を送るための日本郵便のサービスです。長辺34cm以内・短辺25cm以内・厚さ3cm以内・重量1kg以内という条件があり、信書は送れません。
料金は、2025年11月1日の改定後は150g以内190円、250g以内230円、500g以内320円、1kg以内380円となっています。定形外郵便物より割安なため、ページ数のある冊子を大量に送りたい場合に向いています。
中綴じ冊子印刷やパンフレット印刷でDMを作成する場合、ゆうメールを利用すれば、冊子ならではの情報量を保ちながら送料を抑えられます。宛名印字サービスと組み合わせれば、印字済みの状態でそのまま発送準備に進められます。
なお、年間の発送通数が多い法人向けには、通常のゆうメールよりも割安な条件で契約できる「特約ゆうメール」という制度もあります。ただし、利用には郵便局への申請と審査に加え、差し出す際に郵便番号順へ区分する作業も必要です。自社での対応が難しい場合は、特約契約を結んでいる発送代行会社に依頼する方法もあります。
ゆうパケット
ゆうパケットは、厚さ3cmまでの荷物を全国一律料金で送れるサービスです。追跡番号による配送状況の確認ができる点が特徴で、料金は厚さによって変わります。1cm以内は250円、2cm以内は310円、3cm以内は360円です。
厚手のカタログやノベルティを同梱したい場合など、はがきや封筒には収まらない厚みのDMを送りたいときの選択肢になります。
佐川急便で送れるDMの種類と特徴・料金
佐川急便のメール便サービスは、日本郵便のように全国一律の公開料金が設定されておらず、荷物の重量や発送個数、契約内容によって個別に決まる仕組みです。
ここでは各サービスの特徴と、料金がどのように決まるのかを整理します。お客様コードを取得すれば、法人だけでなく個人事業主も利用できます。
出典:佐川急便「ポストインサービス(メール便等)」(https://www.sagawa-exp.co.jp/business/send/service/mail/)
飛脚メール便
飛脚メール便は、ポストに入る形状の荷物に限定した、佐川急便のメール便サービスです。バーコードによる貨物追跡が可能なため、発送後も配送状況を確認できます。料金は荷物の重量や発送個数によって変わるため、大量発送を検討する場合は、担当の営業所へ確認するとよいでしょう。
利用対象は法人・個人事業主に限られますが、追跡機能を備えながら安価に発送できる点が特徴です。カタログやチラシなど、比較的軽量なDMをまとめて発送したい場合の選択肢になります。
飛脚ゆうメール便
飛脚ゆうメール便は、佐川急便が差出人となって郵便局に差し出し、日本郵便が配達する仕組みのサービスです。いわば、佐川急便と日本郵便がリレー形式でひとつの荷物を届けるようなイメージです。サイズは日本郵便のゆうメールと同じですが、重量は3kgまで対応しており、1kgまでの通常のゆうメールよりも重い荷物を送れます。
郵便局のネットワークを活用して配達するため、転居先が郵便局に登録されていれば、そちらへ転送される点もメリットです。大量発送の場合は割引が適用されることもあるため、まとめて発送するDMのコスト削減にもつながります。
飛脚ゆうパケット便
飛脚ゆうパケット便は、日本郵便のゆうパケットの仕組みを活用したサービスで、Web上での追跡が可能です。フリマアプリでの発送など、個人宛ての荷物にも対応できるため、DM以外のものを同梱して発送したい場合にも選択肢となります。
グリーンメールサービス
グリーンメールサービスは、封筒を使わずに冊子の開封口へ簡単にはがせる特殊なテープを貼り、専用の宛名ラベルを貼付するだけで発送できるサービスです。配送自体は、飛脚メール便または飛脚ゆうメール便の仕組みを利用します。
封筒を使わない分、1冊あたりのごみの量を大きく減らせます。環境報告書など、環境への配慮を打ち出したい発行物と相性がよく、SDGsに取り組む企業の差別化にもつながります。
ヤマト運輸で送れるDMの種類と特徴・料金
ヤマト運輸が提供していた「クロネコDM便」は、2024年1月31日をもって終了しています。現在は、2024年2月1日から「クロネコゆうメール」が開始されているため、旧サービスの情報と混同しないよう注意してください。
なお、クロネコゆうメールは法人向けの契約制で、料金は契約内容や発送個数に応じて個別に決まります。ここでは、サービスの仕組みと利用条件を整理します。
出典:ヤマト運輸「クロネコゆうメール」(https://business.kuronekoyamato.co.jp/service/lineup/kuroneko_yu_mail/index.html)
クロネコゆうメール
クロネコゆうメールは、ヤマト運輸が荷物を集荷し、日本郵便が配達する仕組みのサービスです。いわば、ヤマト運輸が荷物を預かり、配達を日本郵便へ引き継ぐ仕組みです。
厚さは1cmと2cmの2区分があり、いずれも重量は1kgまでとなっています。
利用にはヤマト運輸との法人向け掛売り契約が必要で、個人での利用はできません。料金は全国一律ですが、大量発送を検討する場合は、具体的な条件をヤマト運輸へ問い合わせるとよいでしょう。
配達は日本郵便のゆうメールの配達日に準じるため、土曜・日曜・祝日は届かない点も押さえておいてください。
DMの発送代行
ここまで紹介した発送方法を選んだあとも、実際の印字や封入といった準備作業には手間がかかります。WAVEでは、印刷・宛名印字・加工までワンストップで対応しています。
とくに「宛名印字」は、印刷データの入稿と同時に申し込めるため、宛名シールを1件ずつ貼り付ける手間がかかりません。専用テンプレートに沿ってCSVデータを準備するだけで、住所や氏名などを直接印刷できます。
さらに、封筒への両面テープ貼り加工を組み合わせれば、封かん作業の工数も削減できます。圧着DM印刷であれば、印字済みの状態でそのまま投函できるため、発送作業をさらに簡略化できます。印刷から投函準備までを一括で任せられる点は、発送準備の手間を減らしたい方にとって大きなメリットです。
郵便局からDMを送る際の注意点丨信書はNG!
DMを郵便局から送る際にとくに注意したいのが「信書」の扱いです。信書とは、特定の受取人に対して差出人の意思を表示したり、事実を通知したりする文書のことで、総務省がその該当基準をガイドラインとして示しています。
たとえば、挨拶状や請求書、契約書などは信書に該当するとされており、ゆうメールやゆうパケット、ゆうパックといったサービスでは送ることができません。ただし、荷物に添える簡単な挨拶状や請求書などの無封の添え状・送り状であれば、内容品と一緒に送ることが認められています。
DMの本体が信書に該当しなくても、同封する挨拶文の書き方によって信書とみなされるケースもあるため、文面の作成には注意が必要です。
文面や形式に不安がある場合は、WAVEのデザイン制作受託サービスを利用し、規定に沿った形式かどうかをプロに相談するのもひとつの方法です。
出典:総務省「信書のガイドライン」(https://www.soumu.go.jp/yusei/shinsho_guide.html)
まとめ
DMの発送方法には、はがき・封筒・ゆうメール・ゆうパケットのほか、佐川急便やヤマト運輸のサービスなど、さまざまな選択肢があります。サイズや重量、送りたい内容によって適した方法が異なるため、DMを制作する段階から発送方法を決めておくことが大切です。信書に該当する文書は利用できない発送方法もあるため、送付する内容もあわせて確認しておきましょう。
DMを発送する際は、発送方法を決めるだけでなく、印刷や宛名印字、封入などの準備も必要です。とくに大量のDMを扱う場合、こうした作業をそれぞれ手配すると、担当者の負担が大きくなることもあります。
WAVEでは、はがきや封筒、パンフレット、冊子など幅広い印刷物を取り扱っており、商品に応じて宛名印字をはじめとしたさまざまな加工オプションもご用意しています。DMの内容や用途に合わせて、印刷物と必要な加工を組み合わせてご注文いただけます。
また、印刷データの作成が難しい場合には、デザイン制作からご依頼いただくことも可能です。各種データ作成ガイドや無料テンプレートをご用意しているほか、コールセンターや実店舗でも印刷についてご相談いただけます。DM制作に慣れていない場合や、社内でデザイン・入稿作業まで対応するのが難しい場合にもご活用ください。
WAVEは、長年にわたり印刷通販サービスを提供してきた経験を活かし、お客様の印刷物づくりをサポートしています。DMの印刷や発送準備についてお困りの際は、ぜひWAVEへご相談ください。
こちらのページでは「封筒の添え書き」について解説しています。 「料金別納・料金後納」や「親展・至急などの添え書き」も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
本記事は2016年2月24日公開したものをリライトしています。
この記事を書いた人:WAVEブログ編集部 WEBチーム
普段はWebサイトの運営や改善、商品PRを担当しています。サイト運営の傍ら、新商品案内から販促・データ作成のTips、WAVEの社内情報まで幅広く執筆中!印刷やビジネスに即役立つ情報をお届けします!
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