Illustrator

2026.01.23  

イラレ(Illustrator)で立体図形を作る方法丨3D効果で初心者でも簡単!

イラレ(Illustrator)で立体図形を作る方法丨3D効果で初心者でも簡単!

クライアントから「3Dっぽいアイコンを作ってほしい」と急に依頼されたとき、どう対応すればよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

実は、Illustratorの「3D効果」を使うだけで、専門知識がなくても簡単に立体感を出すことができます。平面の図形にちょっとした工夫を加えるだけで、わずか数ステップで立体的なデザインが完成します。

今回は、Illustrator初心者でもすぐにできる立体図形の作成方法を、実践的なステップでわかりやすく解説します。

簡単!Illustratorで立体図形を作る方法

印刷物を発注・制作する際、様々な困りごとに直面することがあります。実際に行われたアンケート調査では、「データの作成方法が分からなかった(Illustrator、Photoshopなど)」という回答が困りごとの一定の割合を占めていました。

昨今のツールは多機能である反面、操作が難しいと感じる方も少なくありません。まずは、今回の立体図形のような簡単な作業から慣れていきましょう。以下に、初心者でもすぐ実践できるよう、作り方をステップごとに解説していきます。

なお、本記事では「3D(クラシック)」の「押し出しとベベル(クラシック)」機能を使用します。Illustrator CC 2022以降では新機能「3Dとマテリアル」もありますが、今回は汎用性の高い従来の手法を解説します。

調査データ引用元:https://www.wave-inc.co.jp/weblog/?p=31651

1:図形を作成する

立体化の基礎となる平面図形を準備します。ツールバーから以下のツールを使って、アートボードに図形を描きましょう。

長方形ツール:立方体を作りたい場合 楕円形ツール:円筒を作りたい場合

立体化に適しているのは、面で着彩されているオブジェクトです。線だけで構成された図形よりも、塗りが設定されている図形の方が、後の工程で色の調整がしやすくなります。

複雑な形状を立体化したい場合も、まずは平面でイラストを描いておきます。シンプルな形状から始めて、徐々に複雑なデザインにチャレンジしていくとよいでしょう。

【補足】アイソメトリックとは

アイソメトリックとは、「等角投影法」とも呼ばれる立体の表現方法です。正式には「アイソメトリック・プロジェクション(Isometric Projection)」といいます。

この技法の特徴は、物体を斜め上から見下ろした構図で、幅・奥行き・高さの3方向の角度がそれぞれ120度になるように描く点にあります。遠近法とは異なり、奥にあるものも手前にあるものも同じサイズで表現されるため、図面や説明図として分かりやすい表現になります。

近年、Webデザインやインフォグラフィックでよく見かけるようになった表現方法です。地図、アイコン、グラフなど、様々な場面で効果的に使用されています。

Illustratorの場合、オプションダイアログボックスで「位置」から「アイソメトリック法 – 上面」「アイソメトリック法 – 左面」「アイソメトリック法 – 右面」を選択するだけで、自動的にアイソメトリックの角度に調整されます。手動で角度を設定する必要がないため、初心者でも簡単に作成できるのが大きなメリットです。

2:図形に3Dを適用する

図形の準備ができたら、いよいよ3D効果を適用していきます。

  1. オブジェクト選択:立体化したいオブジェクト選択
  2. メニュー操作:「効果」→「3Dとマテリアル」→「3D(クラシック)」→「押し出しとベベル(クラシック)」
  3. ダイアログボックス:「プレビュー」にチェックを入れ、変更をリアルタイムで確認

まず、立体化したいオブジェクトを選択ツールで選択します。複数のパーツで構成されている場合は、事前にグループ化しておくとスムーズです。

次に、メニューバーから「効果」→「3Dとマテリアル」→「3D(クラシック)」→「押し出しとベベル(クラシック)」の順に選択します。

「効果」→「3Dとマテリアル」→「3D(クラシック)」→「押し出しとベベル(クラシック)」の順に選択

最新バージョンのIllustratorでは、メニュー階層に「3Dとマテリアル」が追加されていますが、その中から「3D(クラシック)」を選ぶことで、従来の機能を使用できます。

すると、3D押し出し・ベベルオプションのダイアログボックスが開きます。ここで「プレビュー」にチェックを入れておくと、設定を変更しながらリアルタイムで結果を確認できるため便利です。

初めて使う方は、まず「位置」のメニューから「アイソメトリック法 – 上面」「アイソメトリック法 – 左面」「アイソメトリック法 – 右面」のいずれかを選んでみましょう。これらのプリセットを選択すると、複雑な角度の計算をすることなく、自動的にアイソメトリックの立体図形が作成されます。

3:オプションから詳細を設定する

3D効果のオプションダイアログボックスでは、様々な設定を調整できます。より詳細な設定を行いたい場合は、「詳細オプション」ボタンをクリックすると、追加の項目が表示されます。

オプション 詳細
位置 回転角度の設定(X軸・Y軸・Z軸)
押し出しの奥行き 立体の厚みを調整
フタとベベル オブジェクトの形状やエッジ処理
表面の陰影 光の反射や陰影設定

オプションから詳細を設定する

位置の設定

「位置」では、オブジェクトの回転角度を設定します。プリセットから選ぶか、立方体のアイコンを直接ドラッグして角度を調整できます。水平(X)軸、垂直(Y)軸、奥行き(Z)軸のそれぞれに-180~180の範囲で値を入力できます。

押し出しの奥行き

「押し出しの奥行き」は、オブジェクトがZ軸方向にどれだけ伸びるかを決める重要な設定です。0~2000の範囲で値を設定でき、数値が大きいほど奥行きのある立体になります。立方体を作る場合は、元の図形の辺の長さと同じ値を入力すると、正確な立方体になります。

フタとベベル

「フタ」のオプションでは、オブジェクトを立体にするか空洞にするかを選択できます。通常は閉じた状態を選びます。「ベベル」では、エッジ部分の処理方法を設定できますが、シンプルな立体図形を作る場合は、ベベルなしでも十分です。

表面の陰影

「表面」の設定では、オブジェクトの見た目を大きく変えられます。「陰影(艶消し)」を選ぶと、柔らかな光の反射が表現され、自然な立体感が生まれます。詳細オプションの「照度」や「環境光」のスライダーを調整すると、ライトの強さや全体の明るさをコントロールできます。
設定が完了したら、「OK」をクリックして3D効果を適用します。

4:色や影を調整する

3D効果を適用した直後の状態では、面ごとに個別の色を設定することができません。より立体感を強調したり、デザインの意図に合わせて色を調整したりする場合は、「アピアランスの分割」という処理が必要になります。

  1. アピアランスの分割を行う
  2. ダイレクト選択ツールを使用(白い矢印)
  3. 色を調整する

まず、3D効果を適用したオブジェクトを選択した状態で、メニューバーから「オブジェクト」→「アピアランスを分割」を選択します。この処理を行うと、立体図形が複数のパスに分解され、面ごとに個別の編集が可能になります。ダイレクト選択ツール(白い矢印のアイコン)に切り替えて、調整したい面をクリックすると、その面だけを選択できます。

上面を明るい色にして、側面を少し暗い色にすると、光が当たっているような表現ができます。さらに、影の部分を濃い色にすることで、より強い立体感を演出できます。

ただし、アピアランスの分割を行うと、後から角度や奥行きなどの3D設定を変更することができなくなる点に注意が必要です。そのため、元のオブジェクトをコピーしてアートボードの外に保存しておくと便利です。

【印刷物にする際の重要な注意点】
立体図形を印刷に使う場合は、必ずアピアランスを分割しましょう。3D効果を適用したままだと、印刷時に正しく再現されないことがあります。入稿前に「オブジェクト」→「アピアランスを分割」でパス化しておけば、仕上がりのズレを防げます。分割し忘れると、意図しない見た目になることがあるので要注意です。

まとめ

Illustratorの3D機能を使えば、初心者でも簡単に立体図形を作成できます。アイソメトリック法のプリセットで角度調整が自動化され、アピアランスの分割で色調整も可能です。印刷物として仕上げる際は、アピアランスの分割を忘れずに行いましょう。

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