Illustrator

2026.08.12  

もう背景素材に困らない!イラレで自作する「アブストラクト素材」の作り方

もう背景素材に困らない!イラレで自作する「アブストラクト素材」の作り方

背景に使える素材が見つからない…
そんな時はイラレで自作してみましょう🎨

アブストラクト素材は色や形状を変えるだけで雰囲気がガラッと変化✨
背景やアクセントにも使いやすい素材です😊

この記事では、3種のアブストラクト素材をIllustratorで作成する方法をご紹介します。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。

ブレンドツールで簡単に作れるアブストラクト素材 その1

まずは「ブレンドツール」を使った方法をご紹介します。
線を2本引いてブレンドすると動きや奥行きのある表現が簡単に作れます。
グラデーションを加えるとより華やかに✨

アブストラクト素材その1:仕上がりイメージ

1. ベースの線を描く

ペンツールやブラシツールでお好みの線を2本ひきます。

アブストラクト素材その1:1. ベースの線を描く

2. ブレンドする

2本の線を選択し、メニューから
[オブジェクト → ブレンド → 作成] を実行します。

3. ブレンドオプションを設定する

2本の線を選択し、メニューから
[オブジェクト → ブレンド → ブレンドオプション] を実行します。

<設定方法>
・間隔:ステップ数を選択し、好みの数値を入力します。
・方向:垂直方向 を選択します。

アブストラクト素材その1:2. ブレンド

4. 仕上げ

  • 線の太さを変える
    2本の線の太さを変えると、立体感が出ます
  • 線の色を変える
    2本の線に違う色をつけると、色同士がブレンドされてトーンの変化が表現できます
  • 線の色をグラデーションにする
    線の色をグラデーションにすると、さらに奥行きのある表現になります

アブストラクト素材その1:4. 仕上げ

ブラシツールで簡単に作れるアブストラクト素材 その2

次は「ブラシ」を使った作り方をご紹介します🎨
四角形などのオブジェクトをブラシ化して散布すると、ランダムで抽象的な模様が完成します。

アブストラクト素材その2:仕上がりイメージ

1. ベースのオブジェクトを作る

背景画像にしたいオブジェクトを作成し、塗りや線の不透明度を30~50%にします。

2. ブラシを作成

そのうち1つのオブジェクトを選択し、 ブラシパネルから「新規ブラシ」をクリック。散布ブラシにチェックを入れて「OK」を押下します。

3. 散布ブラシオプションを設定

お好みでサイズ・間隔・散布・回転などを調整し「OK」を押下します。

<設定例>
・サイズ:ランダム 20~500%
・間隔:ランダム 30~70%
・散布:ランダム -1000~1000%
・回転:固定 0%

アブストラクト素材その2:1. ベースのオブジェクトを作る、2. ブラシを作成、3. 散布ブラシオプションを設定

4. ブラシをコピーする

作成したブラシを選択したまま、ブラシパネルの「新規ブラシ」アイコンにドラッグしてコピーします。

5. コピーしたブラシを編集

ほかのオブジェクトを選び、コピーしたブラシにOptionキー(WindowsはAltキー)を押しながらドラッグします。
ブラシオプションが表示されるので、そのまま「OK」を押下すると、同じ設定でオブジェクトだけが置き換えられます。残りオブジェクトも同じように行ってください。

アブストラクト素材その2:4. ブラシをコピーする、5. コピーしたブラシを編集

6. 線にブラシを適用する

線を作成し選択します。ブラシパネルからブラシを適用します。
いろいろなブラシを組み合わせると、オブジェクトがランダムに散りばめられたような背景ができあがります。

7. おまけ

配置するオブジェクトの形を六角形や円形などに変えると、雰囲気が変わって様々な場面で活用できますよ!

アブストラクト素材その2:6. 線にブラシを適用する、7. おまけ

ブラシツールで簡単に作れるアブストラクト素材 その3

ブラシ素材をさらに発展させて、エンベロープ を使って形に沿わせたり、グラデーション を加えてみましょう✨
ただ散らしただけの素材が、ぐっと動きのあるデザインに変化します。
少しの工夫で、作品の完成度が一気に上がりますよ😊🌈

アブストラクト素材その3:仕上がりイメージ

1. ベースのオブジェクトを作る

色や太さを変えた線をいくつか用意します。

2. ブラシを作成

そのうち1つのオブジェクトを選択し、 ブラシパネルから「新規ブラシ」をクリック。散布ブラシにチェックを入れて「OK」を押下します。

3. 散布ブラシオプションを設定

お好みでサイズ・間隔・散布・回転などを調整し「OK」を押下します。

<設定例>
・サイズ:ランダム 50~300%
・間隔:ランダム 50~100%
・散布:ランダム -300~300%
・回転:固定 0%

アブストラクト素材その3:1. ベースのオブジェクトを作る、2. ブラシを作成、3. 散布ブラシオプションを設定

4. ほかのオブジェクトも全てブラシに登録する

簡単な追加登録の方法はその2の4~5を参考にしてください。

5. 線にブラシを適用する

線を作成し選択します。ブラシパネルからブラシを適用します。
いろいろなブラシを組み合わせると、オブジェクトがランダムに散りばめられたような背景ができあがります。

アブストラクト素材その3:4. ほかのオブジェクトも全てブラシに登録する、5. 線にブラシを適用する

6. 仕上げ1

[オブジェクト → アピアランスを分割]
をした後、不透明度や描画モードを調整します。さらに、一部にグラデーションを加えます。

7. 仕上げ2

変形させたい形のオブジェクトを用意し、6で作ったオブジェクトより前面に配置します。
次に、両方を選択し、メニューから
[オブジェクト → エンベロープ → 最前面のオブジェクトで作成]
を選択します。

アブストラクト素材その3:仕上げ

アブストラクトとは

アブストラクト(Abstract)は、芸術・表現シーンにおいては「抽象的・非具象」を意味します。特定の対象(人間、風景、花など)を具体的に描かず、色、形、線、構成などを用いて表現する「抽象」を指します。
一方で、学術・ビジネスシーンにおいては論文やレポート、ビジネス文書などの内容を短くまとめた「要約」のことを指します。

この記事で紹介しているアブストラクト素材は、「抽象的なビジュアル素材」のことを指します。
海や山といった具体的なモチーフではなく、幾何学模様、液体のうねり、光の粒子、ぼやけた色彩などが組み合わさっています。特定の意味を持たないため、背景(バックグラウンド)として使用してもメインの文字や要素を邪魔しにくいのがメリットです。

プレゼン資料の背景に少しだけ洗練された印象を与えたい時や、Webサイトに奥行きを出したい時に、これらの「アブストラクト素材」を活用すると非常に効果的です。

アブストラクト素材には厳密な分類はありませんが、特徴を知っておくとデザインの幅がぐっと広がります。
『どんな素材があるのか知りたい』『どう使い分ければいいか迷う』という方に向けて、代表的な種類と活用イメージを一覧表にまとめました。素材選びの参考にしてください。

アブストラクト素材 詳細分類・活用イメージ一覧
大分類 種類名 主な特徴 主な利用イメージ
ライン系 ウェーブライン
(Wave Lines)
曲線がゆったりと流れる IT企業の信頼性、医療・ヘルスケアの優しさ、水の流れ
放射ライン
(Radial Lines)
中心から広がる・収束する ネットワーク通信、エネルギー、集中させたいアイキャッチ
スピードライン
(Speed Lines)
直線による鋭い動きと勢い スポーツ用品の広告、自動車、躍動感のあるキャンペーン
幾何学系 ジオメトリック
(Geometric)
基本図形を用いた構成 教育機関の資料、論理的なビジネスプレゼン、知的な装丁
スクエアパターン
(Square Pattern)
四角形の重なり・整列 コーポレートサイト、不動産、安定感や規律の演出
グリッド
(Grid)
格子状、座標のような構成 建築設計の図面風、精密機器、データ分析、エンジニア向け
面・形状系 流体
(Fluid)
水や油のような滑らかな形状 美容・コスメのWebサイト、オーガニック食品、柔軟な発想
有機形状
(Organic / Blob)
決まった形のないアメーバ状 親しみやすいWeb/UI、ポップなSNSバナー、自由な社風
ポリゴン
(Polygon / Mesh)
多角形による面分割 先端技術(AI・VR)、近未来、ダイヤモンドのような硬質感
色・光表現系 グラデーション
(Gradient)
2色以上の滑らかな変化 モダンなWebデザイン、若年層向け広告、洗練された印象
メッシュグラデーション
(Mesh Gradient)
複雑に色が混ざり合う トレンドのUIデザイン、クリエイティブなポートフォリオ
ボケ
(Bokeh)
光の丸いぼかし表現 ブライダル、夜景、高級ホテル、温かみのある記念写真
ライトリーク
(Light Leaks)
フィルムの光漏れ、にじみ ブランドムービー、回想シーン、レトロ風演出
質感・デジタル系 テクスチャ
(Texture)
紙、布、石などのリアルな質感 落ち着いた背景、アナログ感を残したいパンフレット
グランジ
(Grunge)
かすれ、汚れ、ダメージ感 ライブ告知、ストリートファッション、ヴィンテージ加工
パーティクル
(Particles)
無数の粒・点の集合体 宇宙、ミクロの世界、ビッグデータ、スマート都市
ノイズ
(Noise)
デジタル特有のざらつき ミニマルなWeb背景、写真のフィルム風加工
グリッチ
(Glitch)
画像の乱れやバグ表現 サイバーパンク、ゲーム、音楽イベント、刺激的な映像
構造・その他 パターン
(Pattern)
図形の規則的な繰り返し 壁紙、Webの背景テクスチャ、テキスタイルデザイン
3Dアブストラクト
(3D Abstract)
奥行きのある立体的な抽象物 展示会のメインビジュアル、インパクト重視のWebヘッダー
インク
(Ink)
水中でのインクの広がり 伝統工芸、高級日本酒、情緒的なアート表現、日本画風

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WAVEブログ編集部 デザインチーム

この記事を書いた人:WAVEブログ編集部 デザインチーム

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