デザインテクニック

2026.06.04  

読まれる&伝わるリーフレットの作り方!基本の手順とデザインのポイント

読まれる&伝わるリーフレットの作り方!基本の手順とデザインのポイント

「リーフレットを作りたいけれど、何から手をつければいいか分からない」 「デザインに自信がないし、印刷で失敗したくない」 そんな悩みを抱えている方は少なくありません。

実際、リーフレット制作に困難を感じたことがある方の割合は、32.3%にのぼるという調査結果もあります。 リーフレットは1枚の用紙を折りたたんだシンプルな印刷物ですが、目的・ターゲット・折り方・デザイン・入稿データと、押さえるべきポイントは意外と多岐にわたります。

この記事では、リーフレットの作り方を6つのステップに分けてわかりやすく解説します。折り方の種類と選び方、読まれるデザインのコツ、入稿前のチェックポイントまで網羅しているため、初めて制作する方から仕上がりをワンランク上げたい方まで、ぜひ参考にしてください。

そもそもリーフレットとは

リーフレットとは、1枚の用紙を折りたたんでコンパクトにまとめた印刷物のことです。折り加工によって複数のページができるため、限られたスペースに情報を効率よく収められます。

手に取りやすいサイズで、店頭への設置や来場者への配布に適しており、多くのビジネスシーンで活用されています。

リーフレットの活用シーン例

リーフレットは、汎用性の高さからさまざまな場面で重宝されています。飲食店や美容院のメニュー・サービス案内、不動産や医療機関の施設紹介、展示会・イベントでの告知物、観光地の案内マップ、企業の会社案内など、業種を問わず幅広く活用されているのが特徴です。

1枚の用紙で完結しているため、制作コストを抑えながら多くの人に情報を届けられる点が大きなメリットです。

リーフレットとパンフレットの違い

リーフレットとパンフレットの違い

リーフレットとよく混同されるのが「パンフレット」です。最大の違いは、使用する用紙の枚数です。リーフレットは1枚の用紙を折りたたんだもの、パンフレットは複数枚の用紙を綴じてページ数を増やしたものを指します。

ユネスコの定義では、5ページ以上のものをパンフレットと分類しています。そのため、情報量が多い場合や、保存を目的とする場合は、ページ数の多いパンフレットが最適といえるでしょう。

一方、手軽に配布したい、コンパクトに情報をまとめたいという場合は、リーフレットが適しています。なお、リーフレットとチラシには、主に以下のようなデザインの違いがあります。

  • リーフレット:折り目によってページの区切りを見せる
  • チラシ:折り目なし、あるいは折り目があってもページ区分を目的としていない
こちらの記事では、パンフレットやリーフレットの違いについてさらに詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

リーフレットの作り方|まずは基本的な手順を押さえよう

リーフレットの作り方は、大きく6つのステップに分けられます。各ステップを順番に丁寧に進めることで、伝わりやすく効果的なリーフレットに仕上がります。

WAVEと株式会社NEXERが共同で行った独自アンケート調査によると、リーフレット制作に困難を感じたことがある人の割合は32.3%にのぼりました。色の仕上がりイメージとのズレや予算オーバーなど、初めての方が陥りやすい失敗は少なくありません。

こうした失敗を防ぐためにも、まずは基本の手順をしっかり押さえることが大切です。

アンケート引用元:https://www.wave-inc.co.jp/weblog/?p=31651

1:リーフレットの目的を明確にする

最初に「何のためにリーフレットを作るのか」を明確にしましょう。 集客、サービス案内、商品PR、採用活動など、目的によって掲載すべき情報やデザインのトーンは大きく変わるものです。

たとえば、集客目的なら「お得なキャンペーン情報」を大きく前面に出し、会社案内目的なら「信頼感を伝える実績・沿革」を中心に構成しましょう。

目的が曖昧なまま制作を進めると、情報が散漫になり、読者に何を伝えたいのかがわかりにくくなってしまいます。

制作前に「このリーフレットを手に取った人に、最終的にどのような行動をとってほしいか」を一文で書き出してみてください。その一文が指針となり、その後の制作過程での迷いを減らしてくれます。

2:リーフレットのターゲットを設定する

目的が決まったら、次は「誰に届けるのか」を具体的に設定します。ターゲットの年齢層、性別、ライフスタイルなどによって、響くデザインや言葉遣いは異なります。

たとえば、シニア層向けには大きな文字と分かりやすいレイアウト、若年層向けにはトレンドを意識したビジュアルが有効です。

「30代の子育て中の女性」「地域の中小企業の経営者」など、ターゲットはできるだけ具体的にイメージしましょう。ターゲットを絞り込むほど、内容に一貫性が生まれ、読者の行動を引き出しやすくなります。

3:サイズや折り方を決める

リーフレットのサイズと折り方は、設置場所や用途を基準に決めると迷いにくくなります。ラックへの設置を想定するなら、一般的なA43つ折り(仕上がりA4の1/3)が多くのラックに収まります。郵送する場合は、封筒サイズに合わせた仕上がりサイズを選ぶと実用的です。

ここで注意したいのが「仕上がりサイズ」と「展開サイズ」の違いです。 たとえば「仕上がりA4・2つ折り」の場合、展開するとA3サイズになります。印刷会社に注文する際は、どちらのサイズを指定しているかを確認し、混同によるトラブルを防ぎましょう。

4:掲載するコンテンツを決める

リーフレットのスペースは限られています。情報を詰め込むのではなく「絞り込む」姿勢が重要です。まずは、伝えたい情報をすべて書き出し、ターゲットにとって本当に必要なものだけを優先的に掲載しましょう。

「この情報がなくても読者は困らないか?」と一つひとつ問いかけながら精査することをおすすめします。余白を適切に取ることで、読みやすさと視覚的な洗練度が格段に上がります。

また、行動を促す「電話番号」「QRコード」「ウェブサイトURL」などのCTA(コール・トゥ・アクション)は必ず入れましょう。

5:構図とデザインを考える

デザインの見た目だけでなく、視線の流れとページの読み順を意識することが、伝わるリーフレットを作るうえで重要なポイントです。

構図の考え方

人の視線はZ型・N型・F型で動く習性があります。横書きのリーフレットでは、読者の視線は左上から右下へと「Z」の字を描くように動きます。

同じように、縦書きの場合は右上から左下へ「N」の字、主にウェブサイトなどの縦に長く、文字の多いコンテンツでは、左から右へを下に向かって繰り返す「F」の字を描くような動きです。

この視線の流れに沿って、最も伝えたい情報を左上や右上に配置すると、自然に目に入ります。情報の優先順位を意識すること、そして見る人が迷うことなく情報を読み進められるようなレイアウトを組みましょう。

ページの順番も考慮しよう

折り方によって、読者がどの面から読み進めるかは変わります。表紙→開いた内側→裏表紙という読み進め方を想定し、情報の流れが自然になるようにページごとの役割を決めましょう。

とくに、3つ折りの場合、内側に折り込む面(最初に見えてくるパネル)の幅は、ほかの面より2〜3mm短く設計する必要があります。この点を見落とすと、折り加工したときに紙がきれいに収まらなくなってしまいます。

右開き・左開きどっちがいい?

本文が横書きなら左開き、縦書きなら右開きが基本です。日本語の縦書き文化に合わせた右開きは、書籍のような自然な読み心地を与えます。

横書き中心のビジネス文書や、写真・グラフを多用するデザインには左開きが自然に馴染みます。

色使いの考え方

色数に絶対的な決まりはありませんが、基本的には3色程度に抑えると全体的にまとまりやすくなります。ベースカラー(全体の約70%)、メインカラー(約25%)、アクセントカラー(約5%)の「70:25:5の黄金比」を意識すると、視覚的なバランスが取りやすくなります。

色を使いすぎると印象が散漫になり、何を伝えたいかがわかりにくくなるため注意しましょう。

6:印刷し配布する

デザインが完成したら、印刷会社に入稿します。入稿前には、以下の点を確認しましょう。

  • 塗り足し(仕上がりサイズより天地左右3mmずつ背景を大きく作る)が設定されているか
  • 画像解像度は300dpi以上か
  • テキストのアウトライン化が完了しているか
  • RGBではなくCMYKカラーモードになっているか

これらのチェックを怠ると、印刷後に色がイメージと異なる、文字が豆腐(□)で表示されるといったトラブルの原因になります。

リーフレットの折り方とレイアウト例

折り方は、リーフレットの印象と情報の伝え方を大きく左右する要素です。折り方ひとつで、面数・読み進め方・配布場所への適性もすべて変わります。

WAVEでは、22種類の豊富な折り加工に対応しており、コンテンツ内容や配布シーンに合わせた最適な折り方を選べます。ここでは、代表的な5種類の特徴とレイアウト例を見ていきましょう。

2つ折り

用紙を半分に折るシンプルな折り方です。折り加工の中で最もページ数が少なく(表紙・内側左・内側右・裏表紙の4面)、大きな見開き面を活かしたダイナミックなレイアウトが可能です。

情報量を絞ってすっきりと見せたい場合や、写真・イラストを大きく見せたいデザインに最適といえるでしょう。会社案内、商品カタログ、イベント告知などによく使われます。印刷コストも比較的リーズナブルで、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。

2つ折り

3つ折りC(巻き3つ折り)

用紙を内側に向かって巻くように3等分に折る方法で、最もポピュラーな折り方です。「C折り」や「内3つ折り」とも呼ばれます。仕上がりはA4の1/3サイズになるため、店頭のパンフレットラックにぴったり収まりやすいのが特徴です。

表紙を開くとさらに展開する「ワクワク感」を演出でき、観光パンフレットや飲食店のメニュー案内など幅広い用途に対応します。

3つ折りC(巻き3つ折り)

3つ折りZ(外3つ折り)

用紙をZ字型に折る方法で「Z折り」とも呼ばれます。表面と裏面それぞれが独立した構成になるため、1枚のリーフレットで2つの異なるテーマを扱いたい場合に有効です。

たとえば、表面は新商品のPR、裏面は既存サービスの案内、といった使い分けができます。

観音折り

観音折り

用紙の両端を中央に向かって折り込む方法です。折った状態から左右を開くと、中央のメインコンテンツが現れる「劇的な演出」が可能です。

高級感のある見せ方ができるため、ブライダル、不動産、高額商品のPRなど、特別感を求められるシーンに向いています。

巻き4つ折り

巻き4つ折り

用紙を4等分に折りたたむ方法です。仕上がりはA4の1/4サイズになるため、ポケットやバッグにも入る携帯性の高さが最大のメリットです。

地図や詳細情報を盛り込んだ観光案内、イベントプログラム、店舗案内など、持ち歩いて使ってもらいたい用途に最適といえるでしょう。

読まれる&伝わるリーフレットを作るコツ

基本の手順を押さえたうえで、さらに「読まれる・伝わる」リーフレットに仕上げるためのコツを5つ紹介します。どれも難しい技術は必要なく、意識するだけで完成度が大きく変わります。

何のリーフレットか一目で分かる表紙にする

表紙は「読むかどうかを判断される最初の関門」です。手に取った人が0.5秒で何のリーフレットかを理解できるよう、テーマを明確に打ち出しましょう。

たとえば、読み手の共感を誘う問いかけ型や、読み手にどんなよい結果をもたらすのかを示すベネフィット提示型のキャッチコピーなどが有効です。

・問いかけ型の例:階段の昇り降り、以前より時間がかかっていませんか?(商材:ジムや整骨院など) ・ベネフィット提示型の例:鏡を見るのが楽しみになる。3か月後の自分への贈り物。(商材:基礎化粧品や美容グッズなど)

手に取りたくなるデザインを考える

ターゲット層の嗜好に合った配色と、信頼感を高める写真素材の選び方が重要です。フリー素材を使う場合でも、商用利用が可能かライセンスを必ず確認しましょう。

また、前述の「色使いの黄金比(70:25:5)」を参考にすることで、全体に統一感が生まれます。

また、プロのデザイン事例を参考にすることもおすすめです。印刷のプロが作成したデザインは、情報量はそのままに、読みやすさや持ち運びやすさなどさまざまな工夫が施されています。

▶パンフレット/リーフレットのデザイン事例一覧はこちら

見開きでインパクトを出す

2つ折りや観音折りのような大きな見開き面を持つリーフレットでは、折り目をまたぐダイナミックなレイアウトが効果的です。

大判の写真やグラフィックを見開き全体に使うことで、読み手の記憶に残るインパクトを与えられます。

折り目にテキストを配置しない

折り目付近に文字や重要なビジュアルを配置すると、折り加工時にずれが生じたり、文字が割れたりして読みにくくなる場合があります。

このようなトラブルを防ぐためにも、折り目からは最低でも3mm以上のマージン(余白)を確保しましょう。重要な情報は折り目から十分に離し、読み手がストレスなく閲覧できる配置を心がけることが大切です。

表紙デザインでは設置場所も考慮する

ラックや棚に設置した場合、リーフレットの上部1/3程度しか見えないことがあります。そのため、ロゴ・タイトル・キャッチコピーなど「最も伝えたい要素」は、表紙の上半分に集約させるのが鉄則です。

情報が隠れないよう配慮することで、手に取ってもらえる確率が上がり、配布数に対する反応率の向上につながります。

まとめ

リーフレット制作の基本は、目的とターゲットを明確にすることから始まり、サイズ・折り方・コンテンツ・デザインの順に各要素を固めていくことにあります。各ステップで「なぜそうするのか」の理由を理解することで、自ずと完成度は高まるはずです。

デザインや入稿データの作成に不安がある方、また「制作物間のデザイン統一」を実現したい方には、プロへの相談も選択肢のひとつです。

WAVEでは22種類の折り加工に対応しており、豊富なテンプレートを使えば印刷データをスムーズに作成できます。

デザイン制作サービスも提供しているため「デザインに自信がない」という方でも安心です。リーフレットの作成をお考えの方は、ぜひWAVEにご相談ください。

WAVEでは、名刺・ポスター・パンフレットをはじめ、チラシ印刷や中綴じ冊子など多彩な印刷物に関する相談を受け付けております。 デザイン制作のご相談も可能ですので、お困りの際はぜひお問い合わせください。

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