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2026.07.06  

印刷物の色味、約35%が”配色選び”に悩んだ経験あり。彩度・明度の違いを「なんとなくしか分からない」人も約46%に

印刷物の色味、約35%が”配色選び”に悩んだ経験あり。彩度・明度の違いを「なんとなくしか分からない」人も約46%に

チラシ、名刺、ポスター、卓上POP。

普段はなにげなく目にしている印刷物ですが、いざ自分で作る側になると、色の選び方や紙の質感、フォントの違いなど、意外と迷うポイントが多いものです。

では、実際に印刷物のデザインに携わった人たちは、どのような点にこだわり、どんな場面で悩みを感じているのでしょうか。

そこで今回は株式会社NEXERと共同で、全国の男女500名を対象に「印刷物・デザインのこだわり」についてのアンケートをおこないました。

「印刷物・デザインのこだわりに関するアンケート」
調査概要
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2026年4月10日 ~ 4月23日
調査対象者:全国の男女
有効回答:500サンプル
質問内容:
質問1:あなたは、チラシ・名刺・ポスターなどの印刷物のデザインや発注に関わったことがありますか?
質問2:チラシやポスターなどの印刷物で「色の鮮やかさ(彩度)」や「色の明るさ(明度)」の違いを意識したことはありますか?
質問3:印刷物の色味について、困った経験や気になった経験があれば具体的に教えてください。(複数選択可)
質問4:店頭やレジ横などに置かれている「卓上POP(小型の自立式広告)」について、あてはまるものをすべて選んでください。(複数選択可)
質問5:「もらって”センスがいい”と感じる名刺」の特徴として、あてはまると思うものをすべて選んでください。(複数選択可)
質問6:名刺を自分で作る(またはデザインを依頼する)としたら、最もこだわりたいポイントはどれですか?
質問7:その理由を教えてください。
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

質問1:あなたは、チラシ・名刺・ポスターなどの印刷物のデザインや発注に関わったことがありますか?

まず、チラシ・名刺・ポスターなどの印刷物のデザインや発注に関わった経験があるかを聞いてみました。

最も多かったのは「関わったことはなく、興味もない」で82.2%でした。

一方で「関わったことはないが、興味はある」が5.2%、「プライベート(趣味・イベント等)で関わったことがある」が3.2%、「仕事でたまに関わることがある」が7.0%、「仕事で頻繁に関わっている」が2.4%と続きます。

全体を見ると、印刷物と関わった経験がない方が大半を占めていることがわかります。

とはいえ、経験者や興味を持っている方を合わせると約2割にのぼり、印刷物づくりへの関心は決して少なくないといえそうです。

質問2:チラシやポスターなどの印刷物で「色の鮮やかさ(彩度)」や「色の明るさ(明度)」の違いを意識したことはありますか?

続いて、印刷物のデザインや発注に関わった経験がある方に、色の専門的な要素についての理解度を聞いてみました。

彩度とは色の鮮やかさの度合い、明度とは色の明るさの度合いのことです。

最も多かったのは「なんとなく違いは分かるが、細かく使い分けるほどではない」で46.0%でした。

次いで「彩度・明度の違いを理解し、デザインで意識的に使い分けている」は30.2%、「言葉は聞いたことがあるが、違いはよく分からない」は22.2%、「彩度・明度という言葉を初めて聞いた」は1.6%という結果でした。

彩度や明度という言葉を知ってはいても、実際のデザインにしっかり反映できている方は3割ほどにとどまります。印刷物に関わる方のなかにも、色の基礎知識に戸惑いを感じている人が一定数いることがうかがえます。

質問3:印刷物の色味について、困った経験や気になった経験があれば具体的に教えてください。(複数選択可)

続いて、印刷物のデザインや発注に関わった経験がある方に、色味に関する困りごとについて聞いてみました。

最も多かったのは「色の組み合わせ(配色)に悩んだ」で35.4%でした。

次いで「特に困った経験はない」が29.2%、「画面で見た色と印刷物の色が違って驚いた」と「鮮やかにしたかったのにくすんで見えた」がそれぞれ20.8%という結果でした。

配色選びや画面と印刷物との色のズレは、印刷物づくりにおいて多くの人が共通して抱えやすい悩みどころだといえそうです。特に、モニター上の発色と実際の印刷物の見え方にはどうしても違いが出るため、思った通りの仕上がりにならないと感じる方は少なくないようです。

質問4:店頭やレジ横などに置かれている「卓上POP(小型の自立式広告)」について、あてはまるものをすべて選んでください。(複数選択可)

続いて、全回答者に、店頭やレジ横などに置かれている「卓上POP(小型の自立式広告)」への意識を聞いてみました。

最も多かったのは「卓上POPが何か分からない」で51.6%でした。

次いで「目には入るが、内容をじっくり読むことは少ない」が28.6%、「デザインが凝っているPOPには目が留まる」が16.8%、「卓上POPの情報がきっかけで商品を購入した経験がある」は6.6%、「自分で卓上POPを作った(または発注した)ことがある」は3.6%という結果でした。

卓上POPは、言葉としての認知度こそ低いものの、認知している層にとってはデザイン次第で視線を引き寄せる力を持つことが見えてきました。小さな広告物ながら、購買行動に少なからず影響を与えるツールだといえそうです。

質問5:「もらって”センスがいい”と感じる名刺」の特徴として、あてはまると思うものをすべて選んでください。(複数選択可)

続いて「もらって”センスがいい”と感じる名刺」の特徴について聞いてみました。

最も多かったのは「配色がおしゃれ(派手すぎず、地味すぎない)」で29.8%でした。

次いで「ロゴやイラストのデザインが洗練されている」が25.6%、「形やサイズが通常と違う(角丸・正方形など)」が25.2%と僅差で並びました。

そのほか「余白が適度にあり、情報が見やすい」は21.6%、「フォント選びに個性がある」は19.6%、「紙の質感や厚みにこだわりがある」は18.8%、「箔押し・エンボスなどの特殊加工がある」は9.2%でした。

配色、ロゴ・イラスト、形・サイズ、余白、フォント、紙質。

さまざまな観点に回答が分散しているのが印象的で、人によって”センスがいい”と感じるポイントは多彩であることがわかります。

質問6:名刺を自分で作る(またはデザインを依頼する)としたら、最もこだわりたいポイントはどれですか?

最後に、名刺を自分で作るかデザインを依頼するとしたら、最もこだわりたいポイントを聞いてみました。

最も多かったのは「価格の安さ」で42.8%でした。

次いで「色やデザインの世界観」が30.8%、「フォント(書体)の選択」が12.0%と続きます。

質問7では、それぞれの回答理由について聞いてみたので、一部を紹介します。

「価格の安さ」と回答した方

  • お金もないし、そんなに見てもらえないかもしれないし、安い方がいいから。(20代・女性)
  • コストはなるべく抑えたいから。(20代・男性)
  • 一般的なものであれば質に大差はないと思うから。(40代・男性)

「色やデザインの世界観」と回答した方

  • 一番視覚的情報が多いから。(20代・女性)
  • 自分自身を表現するツールになると思うから。(30代・女性)
  • 第一印象となるからインパクトを与えたい。(40代・女性)

「フォント(書体)の選択」と回答した方

  • インパクトがあるのが良い。(20代・女性)
  • フォントが1番人に与える印象に影響があると思うから。(30代・女性)
  • フォントの印象から安っぽく見えたり、信頼できない雰囲気になるのが嫌だから。(40代・女性)

「価格の安さ」を選んだ方からは、予算や費用対効果を重視する声が目立ちました。

「色やデザインの世界観」を選んだ方は、第一印象や自分らしさの表現を大切にする傾向が見られます。

「フォント(書体)の選択」を選んだ方からは、文字が相手に与える印象や信頼感につながるという意見が共通していました。

名刺という小さなツールひとつをとっても、人それぞれの価値観や考え方が色濃く反映されていることがうかがえます。

まとめ

今回の調査では、印刷物のデザインや発注に関わった経験がある方のうち約46%が「彩度・明度の違いはなんとなくしか分からない」、約35%が「配色に悩んだ」と回答しており、色に関する悩みを抱えている人は決して少なくないことが見えてきました。

また、名刺で最もこだわりたいポイントとしては「価格の安さ」が4割を超えた一方で、「色やデザインの世界観」を重視する方も約3割にのぼりました。予算とこだわりのバランスをどう取るかが印刷物づくりの大きなテーマになっているといえそうです。

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