Photoshop

2026.04.28  

フォトショのコピースタンプはどう使う?うまく活用するポイントも解説

フォトショのコピースタンプはどう使う?うまく活用するポイントも解説

フォトショップで画像を編集する際、不要な部分を消去したり、特定の箇所を複製したりすることがよくあります。そんな時に便利なのがコピースタンプツールです。

画像の一部を別の場所にコピーすることで、写真に写り込んだ余計な部分を自然に消去できます。しかし、使ってみると思うように操作できず、戸惑うケースも少なくありません。

この記事では、コピースタンプツールの基本的な使い方から、効果的に活用するためのポイントまで詳しく解説します。

フォトショのコピースタンプの使い方

コピースタンプツールは、画像の一部から別の部分へピクセルをコピーするツールです。ブラシで塗るように使えるため、写真に写り込んだ不要なものを消去したり、特定の要素を複製したりできます。このツールはサンプリングした画像をそのまま反映させるのが特徴で、修復ブラシツールとは異なり、周囲になじませる処理は行いません。

コピースタンプツールは、以下の手順で使用します。

1.ツールの選択

まず、ツールバーからコピースタンプツールを選択します。ツールバーに表示されていない場合は、アイコンを長押しすると格納されているツールが表示されるので、そこから選択してください。ショートカットキーは「S」です。日本語入力モードだと切り替わらないため、英数入力モードにしてから「S」キーを押すとスムーズに切り替えられます。

ツールバーのコピースタンプツール

2.オプションバーでの設定

次に、オプションバーで設定を確認します。とくに重要なのは「サンプル」の項目です。「現在のレイヤー」を選択すると、選択しているレイヤーのみが対象になります。「現在のレイヤー以下」を選択すると、選択中のレイヤーの下にあるレイヤーも含めてサンプリングが可能です。「すべてのレイヤー」を選択すると、表示されているすべてのレイヤーが対象になります。作業の目的に応じて使い分けましょう。

オプションバーのサンプル設定

3.サンプリングポイントの設定

サンプリングする場所を指定します。Windowsでは「Alt」キー、Macでは「Option」キーを押しながら、コピーしたい部分をクリックしましょう。これがサンプルポイントになります。キーを押すとカーソルが十字の形に変化するので、わかりやすいでしょう。

4.修正箇所のコピー

サンプルポイントを設定したら、修正したい箇所にカーソルを移動させます。カーソルを移動させると、どのようにコピーされるかのプレビューが表示されます。そのままクリックしてドラッグすると、サンプルポイントの内容がコピーされていきます。ブラシで塗るような感覚で操作できるため、細かい調整も可能です。

5.ブラシサイズの調整

ブラシサイズは、修正する部分の大きさに合わせて調整しましょう。大きすぎると不自然になりやすく、小さすぎると作業に時間がかかります。修正したい箇所よりも少し大きめのブラシサイズに設定すると、効率的に作業を進められます。ブラシサイズは「[」キーで小さく「]」キーで大きくできるので、作業中にこまめに調整するとよいでしょう。

ブラシサイズの設定

コピースタンプツールは、さまざまな場面で活用できます。たとえば、観光地で撮影した写真に知らない人が写り込んでしまった場合、その人物を消して背景だけの状態にできます。また、商品撮影で傷や汚れが写ってしまった場合も、きれいに修正できます。

さらに、建物や風景の一部を複製して構図を整えたり、パターンを作成したりする際にも便利です。ただし、大きな範囲を一度に修正しようとすると不自然になりやすいため、少しずつ丁寧に作業を進めることが大切です。

コピースタンプをうまく活用するポイント

コピースタンプツールを使いこなすためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。ここでは、実際の作業で役立つテクニックを紹介します。

また、印刷物のデザインデータを作成する際にも、こうした画像編集の知識は欠かせません。ボイスノートリサーチが実施した調査では、印刷物の発注や制作に携わった121名を対象に「印刷会社を選ぶ際、サイズ・仕様・デザインに関する相談やアドバイスのサポートがあると助かると思いますか?」という質問をしました。

アンケートの結果は以下のとおりです。

回答 割合
非常に助かると思う 28.1%
やや助かると思う 42.1%
あまり必要ないと思う 20.7%
まったく必要ないと思う 9.1%

「非常に助かると思う」「やや助かると思う」と回答した方は、約7割にのぼりました。多くの方が、デザインに関する相談やアドバイスといったサポートを必要としていることがわかります。

デザインに関する相談をする、または受ける場合は、以下のような機能について念頭に置きながら話を進めることで、印刷データ作成時の作業内容がより具体的に想定できるようになります。

アンケート引用元:https://www.wave-inc.co.jp/weblog/?p=31651

ブラシの特性を理解する

コピースタンプツールで自然な仕上がりにするためには、ブラシの特性を理解することが重要です。オプションバーでは、直径、硬さ、不透明度、流量などを調整できます。

硬さは、ブラシの境界線のぼかし具合を決定する設定です。硬さを100%にすると境界線がはっきりし、0%にすると柔らかくぼけた境界線になります。修正する箇所に応じて使い分けましょう。たとえば、空や壁などの単調な背景であれば硬さを下げると自然になじみます。一方、輪郭がはっきりしたものを複製する場合は、硬さを上げた方がきれいに仕上がります。

不透明度は、コピーしたピクセルの透明度を設定します。値を低くすると、レタッチが微妙になり、元の画像が透けて見えるようになります。重ね塗りをしながら少しずつ修正したい場合に有効です。

流量は、ペイントの重ね塗りの速度を制御する設定です。流量を低くすると、同じ場所を何度もなぞることで徐々に濃くなり、滑らかで段階的なブレンドが可能になります。自然な仕上がりを目指す際に役立ちます。

また、ブラシサイズはこまめに変更するのがおすすめです。修正する箇所のサイズや画像の状況に応じて調整することで、違和感のない仕上がりになります。大きなエリアを修正する場合、ブラシが大きすぎるとなじみが悪くなりやすいため、サンプリング場所を変えながら少しずつ作業を進めましょう。

たとえば、人物の肌を修正する場合は、硬さを0%程度に設定し、不透明度を20〜50%にすると自然な仕上がりになります。一方、建物や機械など、エッジがはっきりしたものを複製する場合は、硬さを80〜100%に設定すると輪郭が保たれます。また、流量を30〜50%に下げて何度も重ね塗りすることで、徐々に修正を加えていく方法も効果的です。作業の途中で設定を変更しながら、最適な組み合わせを見つけることが大切です。

レイヤーを分ける

コピースタンプツールで修正作業を行う際は、レイヤーを分けて作業することが重要です。オリジナルの画像レイヤーに直接修正を加えてしまうと、やり直しができなくなります。別レイヤーで修正を行うことで、元の画像を保持したまま編集でき、失敗しても簡単にやり直しが可能です。

具体的には、新規レイヤーを作成し、そのレイヤー上でコピースタンプツールを使用します。この際、オプションバーの「サンプル」を「現在のレイヤー以下」または「すべてのレイヤー」に設定する必要があります。「現在のレイヤー」のままだと、新規レイヤーには何もないため、サンプリングができません。

レイヤーを分けることで、修正の度合いを調整したり、不要な部分を削除したりすることが容易になります。複数の修正を行う場合は、それぞれ別のレイヤーに分けておくと、後から個別に調整ができて便利です。

また、レイヤーの不透明度を調整することで、修正の強さをコントロールできます。修正が強すぎると感じた場合は、レイヤーの不透明度を下げることで、元の画像と修正後の画像のバランスを取ることが可能です。

レイヤーを分けて作業することには、他にも多くのメリットがあります。たとえば、複数の修正を行う際に、それぞれを別のレイヤーに分けておけば、ひとつの修正だけを非表示にしたり削除したりすることが簡単です。

また、レイヤーの順序を入れ替えることで、修正の優先順位を変更することもできます。さらに、レイヤーに名前をつけて管理することで、どのレイヤーでどの修正を行ったのかが一目でわかり、後から見直す際にも便利です。こうした細かい工夫が、効率的な作業へとつながります。

反転や回転機能も使用する

コピースタンプツールには、サンプルした画像を反転させたり回転させたりする機能があります。これらの機能を活用することで、より自然な仕上がりが実現できるでしょう。

反転や回転の設定は「コピーソースパネル」で行います。このパネルは「ウィンドウ」メニューから「コピーソース」を選択すると表示されます。パネル内にある反転アイコンや、回転角度を指定する欄から調整を進めていきましょう。

コピーソースパネル

・反転機能:サンプルした画像を左右反転させる機能です。たとえば、左側の髪の毛を右側にコピーしたい場合、そのままコピーすると不自然になることがありますが、反転機能を使うことで左右対称の要素を自然に複製できます。

活用できる場面としては、左右対称の要素を作成するシーンです。たとえば、建物の窓をひとつ作成したら、それを反転させて反対側にも配置することで、左右対称の外観を簡単に作成できます。また、人物の顔を修正する際にも、片側の目や眉を反転させてもう片方に適用することで、左右のバランスを整えられます。

反転機能の例

・回転機能:サンプルした画像の角度を変更する機能です。とくに水平でない場所を修正する際に活躍します。たとえば、斜めになっている壁や床を修正する場合、回転機能でサンプルの角度を調整することで、きれいに塗りつぶせます。角度は数値で指定でき、正確な調整が可能です。

斜めの線や模様を修正する際は、この機能を活用してみましょう。たとえば、斜めに走る壁のひび割れを修正する場合、サンプルを回転させて角度を合わせることで、より自然にコピーできます。また、木目や布の質感など、方向性のある模様を修正する際にも、回転機能を使うことで元の模様の向きに合わせることが可能です。

回転設定 回転機能の適用例

反転機能・回転機能を使いこなすことで、編集作業はより洗練されたものになるでしょう。

修復ブラシも併用する

コピースタンプツールは非常に便利ですが、すべての修正に最適というわけではありません。より自然な仕上がりを追求するなら、修復ブラシツールと併用してみましょう。

コピースタンプツールと修復ブラシツールは、どちらも画像の一部を別の場所に重ねるという点では共通していますが、処理方法に大きな違いがあり、得意・苦手な分野も異なります。

・コピースタンプツール

サンプリングしたデータをそのまま反映させます。多少複雑な背景でも対応できますが、グラデーションがかかったような背景には不向きです。サンプルをそのままコピーするため、微妙な明暗の変化に対応するのが難しいという特徴があります。

・修復ブラシツール

サンプリングしたデータを周囲の明暗や色に合わせてブレンドしてくれるため、自然になじみやすいことが多いです。空や壁などのシンプルな背景に向いていますが、複雑な背景や色の違いが大きい場所には不向きです。なじませる処理が入るため、細かい模様が崩れてしまうことがあります。

使い分けの目安としては、細かい部分や複雑な模様がある箇所はコピースタンプツールで、単調な背景や肌のレタッチには修復ブラシツールが適しています。

実際の作業では、両方のツールを組み合わせることで、より高度なレタッチが可能になります。まずコピースタンプツールで大まかに修正し、その後、修復ブラシツールで不自然な境目をなぞってなじませるという流れが効果的です。この方法を使うことで、より高品質な仕上がりを実現できます。

以下の関連記事も、ぜひあわせてご覧ください。

こちらの記事では、修復ブラシツールでコピー元を回転させる方法について解説しています。

こちらの記事では、修復ブラシツールなどを活用した肌のレタッチ方法について解説しています。

まとめ

コピースタンプツールは、フォトショップで画像を編集する際に欠かせない機能です。基本的な使い方は、サンプルポイントを設定し、ブラシで塗るだけとシンプルですが、ブラシの特性を理解したり、レイヤーを分けて作業することで、より自然で高品質な仕上がりを実現できます。また、反転や回転機能を活用したり、修復ブラシツールと併用することで、さまざまな修正に対応できるようになります。

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