イベント会場や観光地でよく見かける顔はめパネルは、身近な材料を使って手作りできます。段ボールと印刷した紙があれば、特別な道具がなくても挑戦できる手軽さが魅力です。ただし、見栄えや耐久性の面では、プロの仕上がりとの差が出やすいのも事実です。
この記事では顔はめパネルの手作りに必要な材料や具体的な作り方、設置シーンごとの導入効果、失敗しないための製作ポイントまで詳しく解説します。あわせて、手作りと外注のコストパフォーマンスを比較し、自社に合った選び方のヒントもお伝えします。
顔はめパネルは手作りできる?

顔はめパネルとは、人物やキャラクターのイラストの顔の部分をくり抜き、そこに自分の顔を入れて記念撮影を楽しむパネルのことです。「顔出し切り抜きパネル」や「顔出しパネル」と呼ばれることもあり、写真映えするアイテムとして、イベント会場や観光地、結婚式など、さまざまな場所で活用されています。
顔はめパネルは、段ボールやスチレンボードといった、身近な材料で手作りできます。デザインを印刷して土台に貼り付け、顔の部分をくり抜くだけのシンプルな工程のため、DIY初心者でも挑戦しやすいのが特徴です。
ただし、手作りにはメリットだけでなく注意点もあります。断面の仕上がりが粗くなりやすいことや、耐久性に限界が出やすいことなど、プロが手がけた仕上がりとの差が生まれやすい点は理解しておきましょう。
また、既存のキャラクターやイラストを無断で使用すると、著作権上の問題につながるおそれがあります。使用する素材の権利関係には十分に注意してください。
まずは材料選びから、順番に見ていきましょう。
手作りに必要な材料
顔はめパネルの土台には、段ボール、スチレンボード、ベニヤ板などがよく使われます。
| 素材 | 特徴 | おすすめの用途 |
|---|---|---|
| 段ボール | 軽量で加工しやすく、コストを抑えられる | 短期間のイベントや室内での利用 |
| スチレンボード | カットしやすく、断面がきれいに仕上がる | 屋内イベントや展示会、店舗装飾 |
| ベニヤ板 | 耐久性が高く、雨風にも強い | 屋外イベントや長期間の設置 |
使う場所や期間をイメージしながら、素材を選び分けるとよいでしょう。同じ顔はめパネルでも、土台の選び方ひとつで使い勝手が大きく変わる点は覚えておきたいポイントです。
そのほか、デザインを印刷するための用紙やインク、貼り合わせ用の接着剤、カッターやはさみなどの基本的な道具も準備します。接着剤は、水のりを使用すると乾いたときに表面が凹凸になりやすいため、スプレーのりやテープのりを選ぶと、紙のしわが出にくく、仕上がりがきれいになります。
大型のパネルを作る場合は、カッターの替え刃を多めに用意し、長めの金属製定規を使うと、まっすぐきれいに切りやすくなります。刃が切れなくなった状態で作業を続けると、断面が荒れたり、けがをしたりする原因にもなるため、こまめな交換を心がけましょう。
材料の多くは100円ショップやホームセンターでもそろうため、コストを抑えて挑戦しやすい点も手作りの魅力です。
自作の顔はめパネルの作り方
顔はめパネルの製作は、大きく分けて5つのステップで進めます。特に紙の貼り合わせと顔部分のくり抜きは難易度が高いため、コツを押さえながら丁寧に作業を進めましょう。事前に全体の流れを把握しておくことで、当日の作業もスムーズになります。
1.デザインを分割印刷する
パネルのサイズに合わせて、デザインを複数枚に分割して印刷します。分割印刷では、つなぎ目がずれないよう、あらかじめプリンターの設定で余白や重なり部分を確認しておくと安心です。用紙サイズが大きいほどずれが目立ちやすくなるため、印刷前のプレビュー確認を忘れないようにしましょう。
2.余白をカットしてつなぐ
印刷した用紙の余白をカッターでカットし、イラストのつなぎ目が合うように並べていきます。少しずつ位置を確認しながらつなぐと、仕上がりのずれを防げます。テープなどで仮止めしながら進めると、貼り合わせ後のずれに気づきやすくなります。
3.土台に貼り付ける
つなぎ合わせた用紙を、段ボールやスチレンボードなどの土台に貼り付けます。中央から外側に向かって空気を抜くように貼ると、しわやたるみを防ぎやすくなります。一度に広い範囲を貼ろうとせず、少しずつ圧着していくと失敗しにくいです。
こちらの記事では、カッティングシートの貼り方について解説しています。貼り方の特徴や用意する道具も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
4.顔はめ穴をくり抜く
顔を入れる部分の位置を決め、カッターでくり抜きます。この工程は、顔はめパネル製作のなかでも最難関ともいえる作業です。
まず、直線部分を定規に沿ってまっすぐ切り、曲線部分は一気に切ろうとせず、細かく切り込みを入れながら少しずつ刃を進めると、きれいに仕上がります。焦らず、何度かに分けて刃を入れるつもりで進めましょう。
切り終えたあとは、断面をやすりで軽くならすと手触りもよくなり、けがの防止にもつながります。
5.裏面にスタンドを取り付ける
最後に、パネルが自立するよう裏面にスタンドを取り付けます。三角形に組んだ段ボールなどを使うと、簡単に自立させられます。人が触れるものなので、完成後は実際に顔を出す動作を試し、ぐらつきがないかしっかり確認しておきましょう。
顔はめパネルの主な設置シーンと導入効果
顔はめパネルは、単なる撮影用の小道具ではありません。設置場所に応じて、集客や認知拡大につながる効果的な仕掛けとしても活用できます。
ここでは、顔はめパネルの主な設置シーンと導入効果を解説します。
イベント会場・商業施設での企業PR
イベント会場や商業施設、映画館などに顔はめパネルを設置すると、来場者の目を引き、写真撮影のきっかけになります。映画館では主演俳優やキャラクターのパネルとともに撮影することで、来場者が作品の世界観に参加した気分を味わえるのも魅力です。
パネルにロゴやキャラクターを取り入れれば、楽しみながら自然に企業やサービスを印象づけられます。ブースの前を素通りされがちなイベントでも、顔はめパネルがあることで足を止めてもらいやすくなります。会話のきっかけが生まれることで、商品説明にもつなげやすくなるでしょう。
観光地での名所化と地域活性化

観光地では、その土地ならではのモチーフを取り入れた顔はめパネルが、撮影スポットとして人気を集めることがあります。地域の歴史的背景やご当地キャラクターをデザインに反映すると、名所化につながりやすくなります。
観光地は家族連れでの利用も多いため、子どもから大人まで無理なく顔を出せる高さに穴を設けるなど、幅広い年齢層に配慮するとよいでしょう。
なお、屋外に設置する場合は、自治体の屋外広告物条例によって許可が必要になるケースがあるため、事前に自治体へ確認しておくと安心です。
結婚式やパーティーの記念撮影

結婚式やパーティーの会場でも、顔はめパネルは記念撮影の定番アイテムとして活躍します。新郎新婦や主役のイラストを使えば、ゲストにとって思い出に残る一枚を残せます。
受付や歓談スペースに設置すれば、会話のきっかけとしても役立つでしょう。ゲスト同士の交流を後押しする効果も期待できます。
思わず撮りたくなる「体験型仕掛け」
顔はめパネルの魅力は、実際に体験できる点にあります。顔を出して写真を撮る行為そのものが楽しく、来場者の記憶に残りやすい点が特徴です。
ただ眺めるだけの装飾物とは異なり、参加型であることが、印象に残りやすい理由といえます。
人は自分が体験したことを誰かに話したくなるものです。この心理が、次に紹介するSNSでの拡散にもつながっていきます。
来場者の投稿による「SNS認知拡散」
顔はめパネルで撮影した写真は、InstagramやXなどのSNSに投稿されやすい傾向があります。来場者が自発的に写真を共有することで、企業やイベントの認知拡大につながる効果が期待できます。
広告とは異なり、来場者自身の言葉とともに拡散されるため、より自然な形で情報が広がりやすいのも特徴です。次章では、この拡散効果をさらに高めるための具体的な工夫を紹介します。
顔はめパネルの製作・設置のポイント

顔はめパネルを制作・設置する際は、見た目の印象だけでなく、安全性や拡散効果を考慮して工夫することが大切です。ここでは、押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
ブランドイメージやターゲットを反映したデザイン
顔はめパネルは、単独のデザインとして作るのではなく、既存の印刷物とのトンマナ(トーン&マナー)を意識することが大切です。トンマナとは、デザインの雰囲気や色使いなど、全体としての一貫性を指す言葉です。
株式会社NEXERとWAVEが共同で実施したアンケート調査によると「企業やブランドが複数の印刷物(名刺・封筒・チラシ・パンフレットなど)でデザインを統一することは、どの程度重要だと思いますか?」という質問に対し「非常に重要」と回答した人が9.0%「やや重要」と回答した人が49.4%となり、あわせて約6割の人がデザインの統一を重要と考えていることがわかりました。
この結果からもわかるように、顔はめパネルだけデザインが浮いてしまうと、まるでチームの中で1人だけ違う制服を着ているような違和感を与え、ブランドへの信頼感を損なう可能性があります。ロゴの配置や配色を既存の印刷物に合わせて統一するとよいでしょう。
撮影しやすいレイアウト・設置環境
顔を出す穴の高さは、子どもと大人の両方が利用しやすいよう配慮すると、より多くの人に楽しんでもらえます。穴の位置が高すぎたり低すぎたりすると、利用できる人が限られてしまいます。
また、パネルの背後に余計なものが映り込まないよう、設置場所の背景も整えておきましょう。背景がすっきりしているだけで、写真の印象は大きく変わります。
利用者の年齢層があらかじめ特定できない場合は、くり抜く位置の高さを変えるのが難しいかもしれません。そのような場合は、子ども用の踏み台を用意しておくと、幅広い年齢層に対応しやすくなります。
社名・ハッシュタグなどSNS拡散の導線設計
せっかく撮影してもらっても、写真を撮るだけで終わってしまっては、拡散にはつながりません。パネル内に社名やロゴ、指定のハッシュタグ、QRコードなどを配置し、写真を見た人が企業やイベントにたどり着けるよう導線を設計しておくことが重要です。撮影者が思わず投稿したくなるような、遊び心のある一言を添えるのもよいでしょう。
あわせて、設置場所を示す言葉やイベントの日付を入れておくと、いつ・どこで撮影した写真かが一目でわかり、投稿を見た人の記憶にも残りやすくなります。
転倒を防ぐ安全性の確保
顔はめパネルは、多くの人が触れるものだからこそ、安全性への配慮が大切です。角を面取りしてけがを防ぐほか、スタンドに重りを付けたり、平らな場所に設置したりして、転倒しにくい状態を保ちましょう。
特に子どもが利用する場面では、より慎重な配慮が求められます。設置後も定期的にぐらつきがないか確認しておくと安心です。
【手作りor外注】顔はめパネルのコストパフォーマンス比較
「手作り=無料で簡単」というイメージを持たれがちですが、ビジネスで活用する場合は、材料費だけでなく、人件費や仕上がり、ブランドイメージまで含めたトータルコストで考える必要があります。
ここでは、手作りと外注を4つの観点から比較してみましょう。
製作費
手作りの場合、かかる費用は基本的に材料費のみで済みます。一方、外注する場合は制作費が発生しますが、印刷から加工、仕上げまで一括で任せられるため、担当者の作業時間を減らせます。
材料の買い出しや試作にかかる時間も踏まえると、目先の費用だけでなく、かけた手間も含めて考えることが大切です。
見栄え・クオリティ
手作りでは、家庭用プリンターの印刷精度や貼り合わせの技術によって、断面が粗くなったり、色味にムラが出たりすることがあります。
外注であれば、業務用設備による高精細な印刷でブランドイメージを保ちながら、仕上がりの美しいパネルを用意できます。特に企業のブランドイメージを大切にしたい場面では、この差が大きく影響するでしょう。
耐久性・安全性
手作りのパネルは、素材や作り方によって耐久性にばらつきが出やすいものです。長期間の屋外使用では、湿気や紫外線で劣化が進むこともあります。
外注では、設置環境に合わせた素材選びや加工を相談できるため、屋内外を問わず安全性の面でも安心感があります。
製作にかかる時間
手作りでは、A3サイズ1枚を仕上げるのに約2時間かかることもあり、大きなパネルほど製作時間もかかります。イベントの日程が迫っている場合、担当者が本来の業務と並行して作業するのは大きな負担になりかねません。
短納期で仕上がる外注のほうが、安心して任せられるでしょう。
まとめ
顔はめパネルは、段ボールやスチレンボードなどの身近な材料を使って手作りできます。一方で、断面の仕上がりや耐久性、製作にかかる時間の面では、プロが手がけたパネルに軍配が上がります。
趣味として楽しむ分には手作りも魅力的ですが、イベントでの集客やブランドイメージを大切にしたいビジネスシーンでは、外注も選択肢のひとつとして検討してみましょう。
WAVEでは、1部から注文できる顔はめパネルの印刷に対応しています。A6サイズからB0サイズ、等身大サイズまで幅広いサイズに対応できるため、設置場所や用途にあわせて選べます。
また、最短当日出荷にも対応しているため、イベント直前など短納期の依頼にも柔軟に対応可能です。手作りにかかる手間や仕上がりの不安を解消し、ブランドイメージに合った1枚を短期間で用意したい方は、ぜひWAVEのパネル印刷サービスをご検討ください。
WAVEでは名刺・ポスター・パンフレットをはじめ、チラシ印刷や中綴じ冊子など多彩な印刷物をネット通販で承っています。デザイン制作のご相談も可能ですので、お困りの際はぜひお問い合わせください。
2017年3月30日に公開した記事をリライトしています。
この記事を書いた人:WAVEブログ編集部 WEBチーム
普段はWebサイトの運営や改善、商品PRを担当しています。サイト運営の傍ら、新商品案内から販促・データ作成のTips、WAVEの社内情報まで幅広く執筆中!印刷やビジネスに即役立つ情報をお届けします!
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