データ作成

2011.07.20  

データ作成の留意点+(プラス)その13「画像解像度」

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データ作成の留意点+(プラス)その13「画像解像度」

お世話になっております。上坂です。さて、今回の留意点プラスは…。第13回「画像解像度」です。

解像度弊社の、本家の「データ作成の留意点」をご覧頂くと、「画像の解像度は350dpi以上で…」という記述があることはご存知でしょうか。(※グレースケールは解像度600dpi、モノクロ2階調は1200dpiとなります。

そこで、今回は簡単なようでややこしい、画像の解像度のお話です。

「dpi」ってなんなんだ。

dpiという表記は何を表しているかというと、「ドットパーインチ」という呼称の略称です。

意味合いとしては、「1インチあたりにドットがいくつあるよ」という、一種の単位のようなものです。日本人にはインチはなじみが薄いものですが、1インチとは一体何センチなんでしょうか。

そこで、Google先生に聞いてみますと、「1インチ=2.54cm」だそうです。

ドットパーインチとは、つまり「2.54cmの四角」の中に、ドット(粒という表現でいきましょう)がいくつあるか、ということになります。

つまり「350dpi=2.54cmの四角に、350個の粒がありますよー」ということです。これが「72dpi」だった場合、同じ2.54cmにいくつの粒があるかというと、72個です。そこで、350dpiと72dpiを比べると、同じ大きさの(2.54cmの器)に敷き詰められた粒は72粒で、その数で2.54cmをきっちり埋めなければならないため、1粒の大きさが大きくなります

ご理解いただけますでしょうか。

画像解像度は上記のような意味合いをもつので、「解像度が小さい画像」とは、粒の大きさが大きいデータであるということになります。

粒が細かいと画像の詳細度が上がりますが、粒が大きいにもかかわらず、同じサイズの画像を表現するということは、一つ一つの粒は大きくなるので相応な表現しかできません。(細かい部分をはしょっているため遠目に見れば綺麗に見えるかもしれませんが、近くで見ると画像がぼやけて見えたりします…。ポスターならやや解像度が低くても問題ないこともありますが、フライヤーなどは基本的に手元で見るものなので、画像の粗さが仕上がりに多大な影響を及ぼします…)

つまり、dpiが大きいほど画像の詳細度は上がって、綺麗な印刷物ができるというわけです。

解像度が高ければOKなのか!?

皆さんは、画像の操作には主にPhotoshopをお使いの方が多いと思います。
(他にも画像の編集ができるソフトはありますが、それらを説明するには紙面が足りないので、Photoshopに絞って解説を致しますね。)

Photoshopの様々なメニューを確認すると、「画像解像度」という項目があります。Photoshopでは、画像解像度の操作ができるのですが…。この設定によっては、ちょっと困ったことになることがあります。

たとえば、ここでは「72dpiの画像を350dpiにする」こともできるわけです。

画像解像度のメニューを確認して頂くと、「画像の再サンプル」という項目にチェックが入っていると思います。

再サンプル(リサンプル)って何?

これは、上記の例で言えば「72dpiの画像を強引に350dpiにするよ」ということです。

強引に…。つまり、この項目にチェックが入っていると、「強制的に350dpi分の粒を作ります!」ということです。リサンプルとはそういうことですので、350引くことの72…。278粒ふやします!ということです。リサンプルにおける粒の増やし方は、「バイキュービック」「リアネストレイバー」などの方式があります。それらの解説は省略しますが、どちらにしてもPhotosopでは72個の粒の詳細を参照して、なるべく綺麗に見える粒を自動的に作り出す、と考えていただくといいと思います。

たった72個の粒を、なるべく同じように見せるためにあと278粒を作り出す…。これでは参照する情報が少なすぎます…(自動的に、ということは融通がきかないことでもあるので、希望とする結果にならないことは多々ありますね。)

かくして、出来上がった350dpiの画像はやはりぼやけたような、見栄えのよくない画像となってしまうのです。

弊社より解像度が低いとのことでお客様にご連絡をするときに、上記のような方法で解像度を変更していただくと、再度お客様にお手数をおかけする確率が高いです。

「画像の再サンプル」のチェックを外すとどうなるか?

この場合、Photoshopは自動的に粒を作り出すことをしません。

ということは、「72dpiの画像の粒を、350dpiの粒に並べなおす」ということになります。2.54cmという器は変わらないのに、有限である粒の総数を2.54cmあたり350個に並べなおすということですので…。

どうなるかお分かりいただけるでしょうか。

画像の(物理的な)サイズがそれ相応に小さくなる」ということです。

画像の再サンプル

小さくなった画像なのに、希望のサイズで画像を使用しようとすると、必然的に画像を拡大する必要に迫られます。すると、その時に粒のサイズは引き伸ばされる形となるので、結局72dpiとほぼ変わらないぼやけた画像になる可能性が高いです。

対処法

つまり、解像度が低い画像を綺麗な状態で使用するには…。

元から解像度の高い画像を用意する」これにつきます。使用するサイズにおいて解像度が350dpi以上ある画像を使用することがポイントです。(これは粒を引き伸ばした350dpiという意味ではなく、純粋に適正な粒の大きさで、350dpiある画像、ということですよ。)
また、「縮小する」必要があって、縮小前において像解像度が350dpi以上ある画像も問題はないでしょう。

結論としては、もともと解像度が低い画像を拡大して使用するという作業は、お客様のご希望の仕上がりになることが難しい、ということです。

いかがでしたでしょうか。

画像解像度の操作は、なんだか数学的なところがあるのでちょっとややこしいですが、上記のような性質をご理解頂くと、皆さんの手助けになると思います。

ではまた。

※解像度の単位について

PhotoshopやIllustratorなどではppi(pixel per inch)で表記されますが、今回の記事では一般的な呼称であるdpiという表記で統一しております。

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