印刷用語集

2014.09.26  

Photoshop画像編集で使われる保存形式JPEG、GIF、PNGとは

Photoshop画像編集で使われる保存形式JPEG、GIF、PNGとは

担当スタッフ印刷のウエーブをご利用いただきありがとうございます。ブログメンバー李です。
今回より、Photoshopで扱える画像のファイル形式の特徴と使い道についてご紹介していきます。初回は、JPEG、GIF、PNGをピックアップします。

画像の加工や編集を行う際にPhotoshopを使われることが多いと思いますが、データを保存するときに「こんなに様々な保存形式があるのはどうして」と疑問に思ったことはありませんか?

多彩な画像形式

Photoshopでは以下のような形式で保存できます。

Photoshopで保存できる形式のイメージ・Photoshop(*.PSD,*.PDD)
・ビックドキュメント形式(*.PSB)
・BMP(*.BMP;*.RLE;*.DIB)
・CompuServe GIF(*.GIF)
・Dicom(*.DCM;*.DC3;*.DIC)
・Photoshop EPS(*.EPS)
・Photoshop DCS 1.0(*.EPS)
・Photoshop DCS 2.0(*.EPS)
・IFF形式(*.IFF;*.TDI)
・JPEG(*.JPG;*.JPEG;*.JPE)
…などなど
※Adobe Photoshop CC (2014)、Windows版

Photoshopのレイヤー情報や色情報が保存できる「PSD」、デジタルカメラの写真やインターネットの画像で使われている「JPEG」、透過やアニメーション表示も可能な「GIF」など多くのファイル保存形式がありますね。このような様々なファイル形式の中から、画像データの表示方法(ピクセルまたはベクトル)や圧縮方法の違いなどによって最適な保存形式を選択できます。

データのサイズを小さくする「圧縮」

圧縮とは、元のデータの性質を保ちながら、データサイズを減らすことをいいます。インターネット上で表示させる場合は、画像のデータサイズが小さい方がより速く表示できるため、圧縮した画像をよく使います。
圧縮には可逆圧縮(かぎゃくあっしゅく)と不可逆圧縮(ふかぎゃくあっしゅく)があり、次のように異なります。

「可逆圧縮」

データを圧縮して解凍しても、元のデータと全く同じデータになる圧縮方法。
・プログラムやテキストファイルなど
・PNG、GIF

「不可逆圧縮」

データを圧縮して解凍したら、元のデータと一致しない圧縮方法
・画像、音声、動画ファイルなど
・JPEG

写真に向いている、JPEG

JPEGは、圧縮率が設定できて、データの容量を小さくすることができます。不可逆圧縮で、十分にデータのサイズを小さくすることができますので、WEB画像デジタルカメラの保存形式としてよく使われています。
圧縮率を上げると右の画像のように画質の低下が目立ちます。

JPEGの画質比較画像1

JPEGは、色の数が多くて、複雑な明暗をもつ画像の保存に向いています。
しかし、不可逆圧縮なので、圧縮後には元に戻すことはできません。また繰り返しJPEG形式に保存してしまうと、画像品質がどんどん低下していきますのでご注意を。

JPEGの画質比較画像2

色の組み合わせで表示する、GIF

GIFは可逆圧縮方式を用いるため、基本的に画質の低下はありません。しかし、最大256色までしか対応できない点が最大特徴です。他の形式では24ビット(16,777,216色)で表現しているのに対して、少ない色数で画像を保存していることがわかります。色数は、256、128、64、32、16、8、4、2の8種類から選択できます。
明暗がはっきりした画像や色の少ない画像の場合に、それに応じた少ない色数を選択すれば、画質を保ちながらサイズを減らせます。

JPEGとGIFの比較対比、データサイズの比較画像1

しかし、選択できる色が最大256色までなので、グラデーションのような色の変化には向いてません。

JPEGとGIFの比較対比、データサイズの比較画像2

データの損失のない保存、PNG

画質の低下のない可逆圧縮で、24ビットの色+8ビットのアルファチャンネル、合わせて32ビットの色の情報を表示できます。ただしPNG形式は、CMYKに対応できないため、印刷用の画像の形式には適さないと言われています。
透過やグラデーションの表示も可能なのでウェブ制作の現場ではよく使われる形式です。可逆圧縮方式なので、高い圧縮率はもっていませんが、画像を損失なしに保存したい場合に有効ですね!

それぞれのファイル形式のサイズは以下のようになります。

JPEG、GIF、PNGのデータサイズの比較画像

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はJPEG、GIF、PNGの画像形式についてご紹介しました。写真など、色の多彩なものや明暗が複雑なものを保存するにはJPEGが特化していて、線と線の境界がはっきりしている画像や、色数が少ない画像にはGIFが向いています。また、画像データを損失なしで保存して起きたい場合は、PNGが向いています。
用途に合わせた画像形式の選択が重要ですね!

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次回は保存形式EPSについてご紹介します。お楽しみに!