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印刷・DTPの基礎知識
印刷の黒「スミベタ(K100%)/リッチブラック/4色ベタ」

印刷の黒は、CMYKの色それぞれの濃度で表現されています

スミベタ(K100%)・リッチブラック・4色ベタ

印刷で表現される黒には、「スミベタ(K100%)」「リッチブラック」「4色ベタ」と呼ばれるものがあり、それぞれ特徴や使用上の注意点があります。
黒色の表現による、予期せぬ印刷トラブルを防ぐため、以下の項目をご確認ください。

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スミベタ(K100%)とは

スミベタ(K100%)の特徴

スミベタ(K100%)とは、K(黒インク)100%で表現される黒のことです

スミベタ(K100%)

CMYKカラーでデータを作成する際、「K(黒)」が100%の濃度で表現されている黒色(黒ベタ)のことを、「スミベタ」といいます。

見当ズレの影響がないので、文字や細い線などによく使われます。

スミベタ(K100%)の注意点

スミベタ(K100%)で作成されたオブジェクトはすべてオーバープリント処理されます

オーバープリントのイメージ

スミベタ(K100%)で作成されたオブジェクトはすべて自動的にオーバープリント処理されます。
オーバープリント処理によって、下に重なって印刷された他の色が透けて見えてしまう場合があります。 詳しくは、下記リンクをご確認ください。
オーバープリントとは

ピンホール(白抜け)が発生しやすくなります

ピンホール(白抜け)のイメージ

スミベタは、K(黒)1色のみで印刷されるため、広範囲にわたってベタ面として使用すると、「ピンホール(白抜け)」が発生しやすくなります。

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リッチブラックとは

リッチブラックの特徴

リッチブラックとは、CMYKそれぞれの色をかけあわあせて作成される黒のことです

リッチブラック(C40% M40% Y40% K100%)

CMYKカラーでデータを作成する際、4色をかけあわせて作成した黒を「リッチブラック」といいます。

一般的には、スミベタよりもリッチブラックの方が、美しくしっとりした締まりのある黒に仕上がるといわれます。

リッチブラックの注意点「見当ズレ」にご注意ください

文字や細かいオブジェクトにリッチブラックを使用されると、見当ズレが起こりやすくなります

リッチブラックは、CMYKの4色を掛け合わせるため、見当ズレ(紙の収縮によって起こる僅かなズレ)が起こりやすく、細かい文字や細い線には不向きです。

下図は、細かい文字や細い線にリッチブラックを使った場合の例です。
用紙の伸縮によっては2、4のように刷り位置がずれてしまい、モニタで見ているようには仕上がらない可能性があります。 これは黒ベタの上に細い白抜きの文字や線を配置した場合も同様です。

1.スミベタ(K100%)の細い文字

スミベタ(K100%)の細い文字

2.リッチブラックの細い文字

リッチブラックの細い文字

3.スミベタ(K100%)の上に細い白抜き文字

3.スミベタ(K100%)の上に細い白抜き文字

4.リッチブラックの上に細い白抜き文字

4.リッチブラックの上に細い白抜き文字

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4色ベタ(C100% M100% Y100% K100%)とは

4色ベタ(C100% M100% Y100% K100%)について

4色ベタとは、CMYKそれぞれの色をすべて100%で作成された黒のことです

4色ベタ(C100% M100% Y100% K100%)

CMYKカラーでデータを作成する際、4色の濃度をすべて100%で作成した黒を「4色ベタ」といいます。

※一般的には、濃度が高すぎるため、オブジェクトや文字には使用されない黒色です。

大量にインキを使うため、トラブルの原因となります

乾きが悪くなり、裏移りの原因となります

濃度が高いことで、乾きが悪くなり、乾いてないインキが重なっている紙の裏に付着してしまいます。

ブロッキングが起こる原因となります

4色ベタが広範囲にわたった場合、重ねられた紙同士がくっつき、用紙をはがそうとすると、印刷面も一緒にはがれて傷がついてしまいます。

黒の濃度については、下記リンクもご確認ください。
濃度オーバーによる裏移り

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